獺祭と現代アートの融合、NFTアート販売が開始

獺祭と現代アートの融合、NFTアート販売開始

日本の伝統的な日本酒「獺祭」を製造する旭酒造が、現代アーティストのKevin Aboschとのコラボレーションを通じて、伝統とテクノロジーが一体となった新しいプロジェクトを発表しました。この取り組みでは、獺祭のキーコンセプトを基にした777点の限定NFTアートが8月31日より販売されます。

コラボレーションの背景

旭酒造は、アイルランド出身の現代アーティストKevin AboschとCreativeWorkStudiosと協力し、アートと酒の世界を結びつけるユニークな試みを実施しています。Kevin Aboschが蔵元を訪れ、獺祭の酒造りを深く理解した上で創作したアートが新しい酒を生み出すインスピレーションとなり、アート作品の購入者にはそのテーマに基づいた特別製の日本酒が提供される予定です。この挑戦的なプロジェクトでは、アートのタイトルは「SUBLIMATA（昇華する）」とされ、獺祭の哲学が反映された作品が世に送り出されます。

「獺祭 Beyond the Beyond」の特別製造

このプロジェクトに基づいて、旭酒造は最高級品「獺祭磨きその先へ」を使用し、特別に製造した日本酒を777本限定で販売。これは、高級酒米「山田錦」を使い、過去のコンテストで選ばれた最高の米を利活用したものです。2020年に香港のオークションで1本あたり84万円で落札された実績のある「獺祭 Beyond the Beyond」との共通点を持っています。

デジタルアートのパイオニア、Kevin Abosch

Kevin Aboschは、デジタルアートとNFTの世界の先駆者として知られており、彼の作品は多様なメディアで表現されています。写真や彫刻、AI技術を使った生成的手法を取り入れ、国内外の美術館で数多くの展示が行われています。彼の作品は、存在に関する哲学的なテーマや、社会的な問題への回答を通じて、価値やアイデンティティの本質を深く探求しています。

伝統と革新の酒造り

旭酒造の理念は、常に変化し続けることにあります。酒造りの工程には蔵人の手作業が含まれ、高い品質を維持するためのこだわりが徹底されています。このプロジェクトを通じて、酒造りにおける誇りと情熱が伝わることでしょう。また、旭酒造は、技術と経験を活かし、常に最高の日本酒を目指して進化を続けています。

海洋保護活動への支援

このプロジェクトは、青い海を保護する活動を行うNGO団体Blue Marine Foundationへの支援も行っています。この団体は、広範な人脈と迅速な意思決定を特徴としており、様々な環境問題に取り組む力を有しています。NFTアートの販売によって得られた収益は、この団体の活動に寄付される予定です。