LIXILが製品安全を推進し経産大臣賞を受賞
最近、株式会社LIXILは「製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)」において経済産業大臣賞を受賞しました。この表彰は、経済産業省が製品安全に尽力している企業を評価するものであり、LIXILの安全性向上への取り組みが高く評価されました。
PSアワードの意義
PSアワードは、製品の安全性そのものを評価するのではなく、企業がどのように製品安全活動に取り組んでいるかに焦点を当てています。企業の取り組みがどれほど効果的であるかが審査されるため、受賞することはその企業の活動の重要性を示すものとなります。
LIXILの評価ポイント
1. DX推進による取付適正化と事故防止
LIXILはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、製品の取り付け手順を明確にし、事故の防止に寄与しています。「LIXIL-X」という動画サイトを通じて、技術者はいつでも取り付け手順を確認することができ、さらに「ふろさぽなび」を導入することで、実際の取り付け箇所をスマートフォンで撮影し、AIによって取り付けの良否を判断しています。これにより、取り付け精度の向上が実現され、事故の防止にもつながっています。
2. CAE解析を活用した製品設計
LIXILは、CAE解析を活用してより安全な製品の設計に取り組んでいます。この解析手法により、高齢者が製品を使用する際にかかる負荷や、気候変動による人工木デッキの温度上昇を明らかにすることができています。これまで把握できていなかった危険要因を明らかにすることで、安全性を一層高める製品開発を行っています。
3. さらなる発展を目指して
昨年、優良賞を受賞したLIXILは、その後も経済産業省の下で製品安全基準の統一性を強化し、小中学生への出前授業を通じて製品安全についての教育も行っています。これらの活動は、企業の社会的責任を果たすものとして高く評価されています。
LIXILの品質基準
LIXILは、「品質」が社会からの信頼の源泉であるとの考えの下で、安全で高品質な製品の提供に力を入れています。具体的には、消費者啓蒙や教育活動、VOC活動、災害無料点検、製品安全文化の醸成など、多岐にわたる活動が行われています。
今後の展望
LIXILは今後も製品の品質向上と安全性の追求を進め、世界中の人々が求める豊かで快適な住まいの実現に寄与していくことを目指しています。特に、製品安全への取り組みは重要なテーマであり、今後も継続的に進められることでしょう。
企業情報
LIXILは世界150カ国以上で事業を展開し、トイレやキッチンなどの水まわり製品や、窓、ドア、インテリアなどの建材を提供しています。約53,000人の従業員が働く企業として、日々の生活の質を向上させるための製品を開発しています。今期の連結売上高は1兆4,832億円を計上しています。
LIXILの詳細情報については、
公式サイトをご覧ください。