A Cabin Companyがウェルネスファンドから資金調達、自然を巡る新しいライフスタイル構想へ

A Cabin Companyの将来に向けた一歩

自然を交えた新たなライフスタイルを提供するA Cabin Companyが、$70M規模の「Seveno Capital」からプレシード資金を調達した。これにより、同社が掲げる「自然のサブスクリプション」構想が現実味を帯びてきた。資金調達はパークホテルグループCEOアレン・ロー氏が設立したウェルネス特化型ベンチャーファンドがリードしており、初の投資案件となる。

A Cabin Companyのビジョン

A Cabin Companyは、従来の宿泊事業とは異なり、キャビンを「車両」として分類することで不動産規制を回避し、わずか90日で設置できるビジネスモデルを展開している。これにより、都市とのアクセスを保ちながら、自然を身近に感じられる施設を提供していく。

今、日本の268万戸、全住宅における13.8%の空き家の存在が問題視されている。A Cabin Companyは、特に最寄駅から1km以内に位置するキャビンを提供し、都市生活者が徒歩で自然と触れられる場所を創出することで、空き家の活用に貢献しようとしている。

地域の方々との共生

A Cabin Companyは、地方の空き家所有者と提携し、彼らをキャビンのホストとして迎え入れ、収益分配モデルを通じて安定した副収入の機会を提供する。この取り組みは、地域の活性化にもつながる。代表の西村氏は、地方に住む人たちが「のんびり暮らしたい」のではなく、「働きたい」と意欲を持っている事実を強調している。

ウェルネスを重視した特性

新たなビジネスモデルは、精神的な安定を求める都市生活者にとって魅力的なものになりつつある。A Cabin Companyは、持続可能なウェルネス体験を提供すると同時に、緊張感を解放し、新たな生活スタイルを築くことを目指す。初拠点は2025年に千葉県にオープン予定で、390棟のキャビンを展開する構想もある。