北海道の誇り「瀬棚」 世界を驚かせるチーズ
2024年11月、ポルトガルのヴィセウで開催された「World Cheese Awards 2024」において、北海道のチーズ工房CHEESEDOMが製造した「瀬棚」が、世界の4,786点のチーズの中から見事Super Gold賞に輝きました。この賞は、チーズ業界の最高峰の名誉であり、ブランドの品質と情熱を示す重要なものであります。
世界各国からのチーズが集結
今年第36回を迎えたこの国際的なコンペティションは、47カ国から参加し、かつてない規模での開催となりました。日本を含む各国のチーズ職人たちが、その技術を競いとき、数多くのチーズがエントリーしました。その中で、日本のチーズがSuper Gold賞を受賞したことは、国内チーズの品質と国際的な競争力の象徴と言えるでしょう。
「瀬棚」の魅力
「瀬棚」は、北海道の海近くの牧草地で育まれた、豊かなミルクを使用した白かびチーズです。醸造者である中山恵里子さんは、このチーズを製造するにあたり、愛情と技術を込めて取り組んでいます。「私たちは工房を開業してからまだ2年ですが、このような素晴らしい賞を受賞できたことは、まさに夢のようです。このチーズはグラスフェッドのブラウンスイスやジャージー種のミルクを使い、濃厚で美しい味わいが特徴です」とコメントしています。
審査の様子と評価
審査は、世界中から集まった240名以上の専門家によって行われ、約3時間にわたり外観や食感、風味などが詳細に評価されました。この中には、なんと日本のチーズも高く評価された場面もあり、「全体的にまろやかでバランスが取れた味」といった絶賛の声が上がったそうです。また、他の日本の入賞チーズについても生産者への高い評価が寄せられました。
日本のチーズの未来
イギリスからの審査員であるSimeon Hudson-Evans氏は、「日本のチーズは種類も多く、その品質の高さが際立っている」と称賛。日本のチーズ生産者は、伝統的なヨーロッパスタイルを基にしながら、独自の風味を取り入れることで、世界に通じるクオリティを生み出していると語りました。これにより、今後日本はトップクラスのチーズ生産国になる可能性が高いと期待されています。
今後のチーズ業界を見据えて
「World Cheese Awards」は、チーズの国際的な交流と評価を促進する重要なイベントであり、今年の大会の成功は、国産チーズのプロモーションにとっても貴重な機会となりました。今後もこうした国際的な舞台を通じて、日本のチーズ文化を広めていくことが大切です。
詳細情報
「World Cheese Awards 2024」は、ポルトガルのヴィセウでの開催で、2024年11月15日から11月18日まで行われました。公式サイトでは、出品チーズや結果の詳細が公開されているので、ぜひ確認してみてください。
公式サイトはこちらと
出品チーズの詳細もご覧ください。