空き家問題への挑戦
112年にわたる歴史を誇る小平株式会社(KOBIRA)が、鹿児島県日置市の空き家問題に立ち向かう新たなプロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、革新的な膜技術を用いて空き家を改修し、従来の半額のコストでゲストハウスへと生まれ変わらせる実証実験が進行中です。さらに、来る2024年9月24日には「CAMPFIRE」プラットフォームを通じてクラウドファンディングも始まる予定です。
KOBIRAの挑戦
KOBIRAは地域商社として、創業110年からの3年間を「第4創業期」と定め、2032年には「地域ならではの可能性が花開くワクワクする街」を目指すというビジョンを掲げています。このビジョンに基づき、日置市と連携協定を締結し、さらには2024年2月に湯之元温泉街へ本社を移転。“ウェルビーイングタウン”を実現するための新たな挑戦が始まりました。
革新的な膜技術
空き家の再生には通常、多大なコストが伴いますが、KOBIRAは膜技術を活用してそれを可能にしました。この技術では、断熱性を向上させ、外観を改修することが低コストで実現可能です。リ・パブリック社との協力のもと、空き家の内装に竹素材を用いた膜を設置し、室内の温度を外的要因から保護します。さらに、外装の改修には「ラッピングリノベーション」という手法を採用し、見た目の改善を図ります。
このプロジェクトの第一号となるのは、築50年の居酒屋を改装したデザイナーズゲストハウスであり、そこではミラノ工科大学出身のデザイナー、ヴァレンティナ・マリア・ヴァシレ氏の感性を生かした空間が誕生します。
新たな収益モデルの開発
KOBIRAは、このゲストハウスの運用を通じて、空き家活用の新しい収益モデルを確立する方針です。具体的には、日以う市内で複数の施設を展開し、その経験やノウハウを全国の地域活性化にも応用することを目指しています。プロジェクトの進行中には、地域住民との共同によるリノベーションワークショップも実施され、参加を呼びかけています。
この取り組みは、日置市長の永山由高氏からも期待されており、地域の魅力を再発見することで新たな仲間との出会いを促進することを目指しています。
会社概要
小平株式会社は、鹿児島県に本社を置く地域商社で、エネルギー、国際貿易、ITソフトウェア開発など多角的に事業を展開しています。今後もKOBIRAは、このプロジェクトを通じて地域の活性化に取り組んでいく見込みです。
詳細については、次のリンクを参照してください。
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