滝上町とスマートソーラーの協定締結
北海道滝上町は、この度スマートソーラー株式会社との間で「民間資金を活用した公共施設等への再生可能エネルギー設備導入等事業」の協定を締結しました。この取り組みは、滝上町が進めている「滝上町ゼロカーボンバイオマスエコタウン推進事業」の一環として、環境省からの支援を受けて実施されます。
目指すは脱炭素社会
滝上町は、2030年度までに2021年度比で51%のCO2削減を目指しています。この目標を達成するために、滝上町の豊富な木質資源を利用し、持続可能な地域経済を構築する方針です。スマートソーラー社の提案による「公共施設への太陽光発電システムと蓄電システムの導入」で、この目標に向けた大きな一歩を踏み出すことになります。
設備導入の詳細
まず、滝上町国民健康保険診療所では、172.38kWの太陽光発電システムと478kWhの蓄電システムを設置予定です。冬季の積雪による発電量の低下を考慮し、垂直に設置した両面発電モジュールを採用することで、冬でも一定の発電量を維持する設計となっています。
さらに、滝上町役場へは109.48kWの太陽光発電システムと239kWhの蓄電システムを設置する計画です。積雪対策として、庁舎の壁面にも太陽光モジュールを設置し、エネルギーの自給自足を強化します。また、滝上町文化センターやホテル渓谷に関しても太陽光発電システムの導入が検討されています。
事業スキームについて
本事業では、オンサイトPPAモデルを採用し、20年間の再エネ電力供給契約を結ぶこととなります。この契約は従量料金のみの固定プランを基本にしており、追加で不足する電力はスマートソーラー社の子会社が供給します。メンテナンスや緊急時の対応についても、全てスマートソーラー社が責任を持って行います。
地域活性化と持続可能性
この取り組みを通じて、滝上町は公共施設における自家消費型太陽光発電設備の導入を推進し、一般住宅にも蓄電池付きの太陽光発電システムを普及させることで、地域の持続可能な発展に寄与していく考えです。自治体へのコスト負担をなるべく軽減しつつ、滝上町の木質バイオマス資源を中心としたゼロカーボンエコタウンの実現に向け、スマートソーラー社と共に進んでいくことでしょう。
最後に
この協定に基づく取り組みは、ただのエネルギー供給に留まらず、地域経済や環境においても重要な影響を与えることが期待されます。再生可能エネルギーを利用した持続可能な社会の実現に向け、滝上町とスマートソーラー社の今後の展開に注目が集まります。