リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパン、サーキュラーエコノミー推進に向けた協業を開始
株式会社リファインバースグループは、環境に優しいサーキュラーエコノミーの推進を目指すため、クリーンテックス・ジャパンと協業を開始しました。これにより、両社はゴム製品などの資源の循環における新たな可能性を切り開いていきます。
第一弾はリユース可能な養生シート
最初の製品として、リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンが共同で開発したのは、リユースが可能な養生シートです。このシートは大京穴吹不動産のマンションリフォーム現場に導入されることになり、廃棄物の削減と環境への負荷を減少させるための重要な一歩となります。
これまでの歴史と背景
リファインバースグループは、20年以上にわたってサーキュラーエコノミーを実践しており、様々な企業が抱える廃棄物の問題解決に努めています。「水平循環リサイクル」という独自の技術を確立し、使用済みタイルカーペットを再生可能な素材へと変える取り組みを行ってきました。
クリーンテックス・ジャパンは、業務用マットの製造・販売におけるグローバルリーダーとして、環境に配慮した製品開発やCO2削減にも力を入れています。
この協業によって、両社が培ってきた再資源化技術と製品開発力が融合し、さらに廃棄物の有効活用と製品の環境価値の向上を目指します。資源の循環型社会を実現するための新たな道のりが始まります。
リユース可能な養生シートの概要
リユース可能な養生シートは、大京穴吹不動産の協力を得て開発されました。完成したシートは、清掃管理業務を行う有限会社イオタによって工事現場に運ばれ、マンションの共用部に敷設されます。工事が終わった後は、再びイオタがシートを回収し、クリーニングを経て別の工事現場に再利用できるようになります。
環境への配慮
これまで、マンションリフォーム時に使われる養生シートは、使い捨てられることが一般的でしたが、リファインバースグループは2021年からオフィスビルなどから生じたタイルカーペットを再資源化し、リユース可能な養生シートを導入する取り組みを行ってきました。このシートは、耐久性の面での課題があり、使える回数が限られていたため、さらなる改良が求められていました。
リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンは、テスト導入を通じて実用性を確保し、耐久性は50回程度の使用が可能になったと報告されています。また、雨の日でも滑りにくいように設計されており、安全性も向上しています。
未来への展望
今後、両社は今回のプロジェクトを発端として、これまでリサイクルが難しかったゴム複合製品のリサイクル技術や、新製品開発へも取り組み、資源循環社会の実現に向けた活動を続けていく予定です。リファインバースグループは、さまざまな素材の再生開発に取り組んでおり、「リファインパウダー」と呼ばれる再生素材を使用した新たなビジネスモデルを確立しています。今後も革新的な技術を通じて持続可能な社会の実現に向けた努力を継続することでしょう。
このように、リファインバースグループとクリーンテックス・ジャパンの取り組みは、環境に対する意識の高まりとともに、持続可能な未来を模索する重要なステップとなるでしょう。