日本大学と日本人材派遣協会の共同研究が描く派遣業界の未来

共同研究が描く派遣業界の未来

日本大学経済学部と一般社団法人日本人材派遣協会が手を組み、2025年度から派遣業界の未来を探る共同研究を始めます。このプロジェクトは『大学生が考える2050年の派遣業界』をテーマに掲げ、未来の働き方や業界の変革について大学生たちが自由な発想で考える機会を提供します。

研究の背景と必要性

日本は急速に人口が減少しており、これに伴って労働力確保の重要性が増しています。多様な働き方が求められる中で、派遣業界の役割はますます大きくなっています。派遣業界は、法令を遵守しつつ、多様な人材を雇用し、キャリア支援を行うことが求められています。サステナブルな社会の実現に向けて、2025年に向けた本研究は重要な意義を持っているのです。

共同研究の内容

共同研究の主な内容は以下の通りです。

- 大学生によるデータ分析：人口動態や労働市場に関するデータを基に、将来の派遣業界を予測。
- 企業見学や事例研究：実際の企業を訪問し、業界の実情を探ります。
- 参加大学の拡大：日本大学だけでなく、他大学や他ゼミにも参加を募る予定。

このような取り組みを通じて、未来の派遣業界のあり方を提言し、業界の健全な発展を目指します。具体的には2025年4月から2026年3月までの間、実施される予定で、2025年10月に中間報告会、2026年3月に最終報告会が行われる計画です。

安藤ゼミの紹介

プロジェクトには、日本大学経済学部の安藤至大教授が関与しています。安藤教授は、東京大学で経済学の博士号を取得した後、様々な教育機関で教鞭を執り、現在に至ります。専門は契約理論や労働経済学であり、厚生労働省や経済産業省での公職も歴任しています。彼の実績や知識は、この研究に確かな基盤を提供します。

安藤ゼミ自体は、ゲーム理論を基に実践的な経済学研究を行う場であり、企業や組織の実際の問題に対して分析を行っています。学生たちは今後、研究によって派遣業界の持つ可能性や問題点を深く考察することになるでしょう。