フラーレンと美肌効果
2015-03-30 11:47:01

フラーレンの新たな美肌効果、酸化ストレスへのアプローチとは?

フラーレンの新しい美肌効果



最近の研究により、フラーレンが肌の健康に対して持つ可能性が新たに明らかになりました。この研究では、活性酸素やフリーラジカルが引き起こす酸化ストレスが皮膚のバリア機能に与える影響に注目し、フラーレンがどのようにこれを予防または改善するのかを探りました。

研究の背景



肌トラブルの一因として活性酸素やフリーラジカルが挙げられています。これらは紫外線や酸化ストレスによって生成され、肌の健康を損なう要因となります。特に、活性酸素は皮膚のバリア機能の低下に寄与し、肌荒れを引き起こすことが知られています。これまでの研究では、フラーレンが紫外線に対する防御効果を持つことが示されてきましたが、酸化ストレスへの影響についての具体的なメカニズムは未解明でした。

研究内容



今回の研究では、フラーレンの水溶性製品「Radical Sponge®」(RS)を用い、以下の二つの実験が行われました。

ヒト表皮モデルによる実験



まず、ヒト表皮モデルに過酸化物を加え、フリーラジカルを誘発しました。その結果、経表皮水分蒸散量(TEWL)が増加し、肌のバリア機能が低下していることが確認されました。この状態に水溶性フラーレンを追加したところ、TEWLの増加が抑えられ、バリア機能が改善されたことが分かりました。さらに、成熟した角化肥厚膜が増加したことから、フラーレンが肌の健康に寄与することが期待されます。

ヒト皮膚での臨床試験



次に、ヒトの前腕を用いた臨床試験で、角層を剥がすことによって強制的に酸化ストレスを引き起こしました。RSを塗布した結果、バリア機能が回復し、成熟した角化肥厚膜も増加しました。これにより、フラーレンが酸化ストレスによる肌荒れを防ぎ、健康な肌を取り戻す助けになることが示されました。

実験結果の意義



これらの実験結果は、フラーレンが日光による影響や皮脂の酸化による肌へのストレスに立ち向かう可能性を示唆しています。特に、フラーレンは肌荒れを改善するだけでなく、予防効果も期待できる成分として注目されています。

今後、ビタミンC60バイオリサーチでは、さらに多くの美肌効果を持つフラーレンの可能性を探求し、新たな製品開発に繋げていく予定です。フラーレンの奥深い美容効果をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
三菱商事ライフサイエンス株式会社
住所
東京都千代田区有楽町一丁目1番3号東京宝塚ビル14階
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