株式会社クラスコがAIを駆使した業務改革を実現
石川県金沢市に本社を置く株式会社クラスコは、AI技術を駆使した新しい「自動集計システム」を開発し、正式に運用を開始しました。このシステムは、店舗別および会社別のデータを自動的に集計し、従来の手作業による集計作業におけるヒューマンエラーを完全に排除することを目的としています。これにより、年間集計作業にかかる時間をなんと95.65%削減することに成功しました。
人手不足と生産性向上への危機感
現代のビジネス環境では、人手不足とインフレが企業にとって非常に大きな課題となっています。クラスコでは、生産性の向上こそが企業の生存と成長に不可欠であると認識しています。そのため、「全ての業務にAIエージェントを」という方針のもと、社内でAIおよびクラウドツールの積極的な活用を促進しています。毎朝の全社朝礼での事例共有や月1回のAI活用セミナーを通じて、組織全体を常にアップデートする仕組みを構築しました。
この結果、クラスコでは接客品質の均一化を図り、AIを活用したロールプレイングによって成約率を向上させています。さらに、営業やバックオフィスの業務改革を進めており、成果は売上や時間、コストにおいても顕著に現れています。
従来の集計作業の課題
多くの不動産企業では、毎月のデータ集計は主に手作業で行われていて、多くの時間と労力を要していました。クラスコでも、過去のアナログな集計方法には次のような課題がありました。まず、似たような店舗名の存在が混乱を招き、誤集計のリスクが常に存在していました。また、トリプルチェックという体制を敷いていたものの、それに伴う時間的コストや心理的な負担が担当者に大きなストレスを与えていました。
AIを駆使した新しい解決策
今回導入された自動集計システムは、従来とは異なり、プログラミングスキルを持たない現場の担当者がAIを「開発パートナー」として活用する形で設計されています。これにより、集計ルールや業務フローをAIに相談しながら独自のワークフローを構築することが可能になりました。このシステムでは、手作業によるデータ抽出は一切排除され、一瞬で集計が完了できる環境が整っています。
ノーコードツールを活用することで、プログラミングの知識がないスタッフでも簡単にデータの確認や進捗の追跡ができる設計がなされています。さらに、開発担当者は現場スタッフから細かいヒアリングを行い、実際に期待される業務フローを理解して、誰もが使いやすいシステムの実現に努めました。これにより、従来のトリプルチェックは不要となり、作業担当者の負担が大幅に軽減されました。
導入の効果
この新しいシステムが導入されたことによって、以下のような効果が確認されています。集計や発注業務にかかる時間を95.65%削減し、年あたり22時間の作業時間を短縮することに成功しました。また、これによって年間66,000円の人的コストが削減され、ミスの完全防止という安心感も得られています。このように、データ抽出から自動集計、出力までをシステム化したことで、誤発注などによるリスクが物理的に排除されました。さらに、業務の効率が向上し、担当者はより生産的な活動に集中できるようになっています。
今後の展望
今後、クラスコは自社の実験場として、AIを駆使した業務改善をさらに進めていく予定です。現場の課題を解決する手法を蓄積し、そのノウハウを活かして「AI&Google Workspace構築支援サービス」の品質向上にもつなげていく方針です。このような取り組みを通じて、全国の不動産企業のさらなる生産性向上に寄与してまいります。