株式会社インクループ設立の背景
2023年、フリー株式会社と株式会社プラリタウンは、新たな企業として株式会社インクループを設立しました。この合同会社の設立は、両社が持つ豊富な専門知識と経験に基づいたSaaS導入支援やBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)コンサルティングを活用し、企業のデジタル化を加速させるためのものです。営業開始は9月下旬を予定しています。
企業のデジタル化支援
プラリタウンはここ数年で、年2,000件を超える企業からデジタル化に関する相談を受けており、その中でも特に中堅中小企業に焦点を当てています。この企業は、デジタルプラットフォームを通じて、顧客の課題解決や企業価値向上に貢献するために設立されました。
一方、freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」を掲げ、457,000社以上のユーザーのバックオフィス業務を効率化するための統合型クラウドERPを提供しています。2022年には、SMBCグループとの業務提携により、DX推進を図る計画を進めてきました。
課題解決に向けた活動
顧客からの声として、デジタル化を検討するにあたって「社内に人材が不足している」「何から始めればよいかわからない」という意見が多数寄せられています。そこで、インクループは単なるサービス提供ではなく、業務プロセスの見直しから導入、活用支援までを一貫して行う必要性を感じ、新たな事業になりました。
その成果として、インクループはSMBCグループの広範な顧客基盤を元に、freeeが得意とするバックオフィス業務の市場でのリーダーシップを生かし、デジタル化を進める環境を整えていきます。今なお課題を抱える日本の企業にとって、業務改善や生産性向上のための具体的な支援を行うことこそが、求められています。
インクループの目的
インクループの各事業は、freeeの各種プロダクトの導入支援から始まり、選択肢としてソフトウェアの定着支援だけでなく、他のSaaSサービスの導入、BPRコンサルティング、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスの提供を検討しています。また、地域金融機関との連携を通じて法人顧客のデジタル化支援を行うための人材育成にも力を入れていく方針です。
インクループという名前の由来
「インクループ」は、リーダーシップを取る「Inclusive(包括的)」「Clue(手がかり)」「Crew(仲間)」「Loop(循環)」の頭文字を組み合わせて造られた言葉です。これは、異なる才能や経験の持ち主が互いに尊重し合い、その能力を最大限に引き出すことで、エコシステムの輪を広げていくという考え方を表しています。顧客や事業パートナーと共に企業の成長をサポートするという理念が込められています。
結論
インクループの設立は、企業がデジタル化の波に乗るための重要なステップとなります。特に中堅中小企業に向けた支援の拡充を通じて、日本経済に持続的な成長をもたらすことが期待されます。今後の事業展開に注目が集まります。