産総研が提供する新アプリ「SpectroFit」の体験セミナー開催!
株式会社AIST Solutionsは、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が開発した新たなアプリ「SpectroFit」の体験セミナーを開催します。このセミナーは、どなたでも簡単に化学データ解析が行えるノンプログラミングのアプリを実際に操作し、その中で品質評価や研究開発の現場における効率化手法を学ぶことを目的としています。
セミナーの内容と目的
「SpectroFit」は近赤外分光とデータインフォマティクス技術を融合させたアプリで、光吸収スペクトルを解析することで樹脂成分の含有量を推定することができます。図ることができるのは、これまで高価なGPC-FTIR装置を使わなければならなかった分析が、低価格の近赤外センサーを使用して、現場で素早く簡単に実施できるようになることです。
セミナーでは、参加者が実際にアプリを使い、以下のような内容を学習します。
- - 開発現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)導入の課題を解決する手法
- - AIST発アプリシリーズの紹介と実際の活用事例
- - 樹脂成分分析演習として、劣化したプラスチックの近赤外スペクトルデータを使用した実践的な演習
具体的なセミナープログラム
セミナーは2025年12月4日(木)に名古屋で行われ、以下のようなプログラムが予定されています。
- - 13:30~14:30 イントロダクション(DX導入の課題解説とアプリ活用事例)
- - 14:30~16:30 アプリを使った演習(SpectroFitとPCA Toolboxなど)
- - 16:30~17:00 質疑応答・技術相談
参加者は、アプリの使用方法や得られたデータの解析を産総研の研究者から直接学ぶことができるため、実際の業務にすぐに役立つスキルを習得することができます。受講には、PC貸出プランも用意されており、必要な場合は有償でのスロットが利用可能です。
「SpectroFit」開発の背景
プラスチック製品には、強度や柔軟性などに影響を与える樹脂が複数用いられていますが、適切な配合を確認するためには高度な分析が求められています。しかし、この分析には時間と労力がかかるのが現状です。そこで、産総研は低コストで実施できる分析手法を開発し、アプリ「SpectroFit」を提供しました。このアプリは、特定の樹脂成分の光吸収パターンを利用して、その含有量を推測する新たな技術を組み合わせており、直感的に操作できるインターフェースを持っています。
このように、「SpectroFit」は製造現場や研究開発においてのデータ活用型DXの第一歩を踏み出すための重要なツールです。参加者は、このセミナーを通じて新しい技術の理解を深め、現場での実用化に向けた知識を得られます。
まとめ
このセミナーは、産業界のDX推進に関心のある方や、材料開発・品質評価に関わる方には特におすすめです。参加することで、知識を深め、新しいネットワークを形成する貴重な機会になるでしょう。参加はお早目にどうぞ!