発売前重版決定!
2025年1月29日(水)、株式会社北大路書房から『大豆生田啓友対談集 保育から世界が変わる』が発売されます。この対談集では、保育や幼児教育の枠にとどまらず、さまざまな分野の研究者たちと「子どもを真ん中に置いて」議論が展開されます。巻末には、著者である大豆生田啓友教授が導く刊行記念イベントも予定されており、ますます注目が高まっています。
「保育から世界が変わる」とは?
本書の中心テーマである「保育から世界が変わる」とは、社会全体に影響を与える重要なシンボルです。このテーマは簡単に言うと、子育てや保育の現状がどのように社会の問題を映し出しているのかを考えることから始まります。少子化が進む現代において、子どもたちの根本的な体験不足や自己認識の低さは、決して孤立した現象ではなく、私たちが生きる社会全体の反映であると大豆生田教授は述べています。このように保育の問題を理解することは、広く社会全体の在り方を見つめ直すことへとつながるのです。
対談内容の多様性
本書では、保育界で著名な大豆生田教授が、多くの専門家との対話の中で深い知見を提供します。対談相手には、渡邉英則教授や無藤隆教授、そして哲学や経済学など多様な領域からの研究者が名を連ねています。それぞれの専門性を生かし、さまざまな視点から保育を考える貴重な機会が提供されます。
主な対談内容には、教育の哲学的議論や経済政策と育成の関係、さらには認知発達科学に基づいた子どもの育ちへの考察まで、幅広いテーマが含まれています。これらの対話は「保育という営みを通した社会課題の理解」という大豆生田教授の理念から展開されています。
オンラインイベントの開催
さらに、刊行にあたり、様々なオンラインイベントも開催予定です。第一弾として、大豆生田教授と汐見稔幸教授の対談が2025年2月7日(金)に行われる予定です。このイベントでは、保育の視点からの人間学の接点を探りつつ、教育にまつわる新たな視座を提案します。さらに、苫野一徳教授との対談も控えており、哲学を基にした保育教育の未来へと導くディスカッションが行われる予定です。
保育の未来を見据えて
本書は、子どもたちの豊かな未来を築くために、保育と教育の枠を超えた広範な議論を展開しています。大豆生田教授が引き受けた社会的責任のもと、保育が私たちの社会を豊かにする重要な要素であることを再確認するきっかけになるでしょう。今年は、特に保育の分野においても大きな変革が求められる時期であるため、この対談集はその起点となること請け合いです。今後の社会を見据えた保育の在り方について、一人一人が考える契機を与えてくれるに違いありません。