アスエネ、インドネシア物流業界のDXをリード
東京に本社を構えるアスエネ株式会社が、海外法人であるAsuene APACを通じてインドネシアのITスタートアップであるPT ASLI Satu Indonesiaへ、CO2排出量の見える化や削減、報告などのクラウドサービス「ASUENE」を提供することが決定しました。また、両社は顧客紹介に関するパートナーシップ契約も締結し、インドネシアの物流業界における脱炭素の進展を目指します。
インドネシアにおける脱炭素の背景
インドネシア政府は、温室効果ガスの削減を進めるため、製造業やエネルギー分野を中心に2030年までに29%の削減を目指し、さらに2060年にはネットゼロに達することを目標としています。しかし、特に物流業界では具体的なガイドラインが未整備のため、民間企業に求められる先進的な取り組みがより重要になっています。
アスエネの提供する「ASUENE」は、企業や自治体に向けて、サプライチェーン全体のCO2排出量を見える化し、削減と報告を行うためのサービスです。これにより、自社のCO2排出量の把握だけでなく、今後の削減に向けたロードマップも策定できるようになります。
ASLI SatuとASUENEの提携の意義
ASLI Satuが展開するマルチモーダル物流プラットフォーム「KADEX」は、複数の交通手段を組み合わせた効率的な物流サービスとして注目を集めています。このプラットフォームの導入を通じて、ASLI Satuは競合他社との差別化を図るためにも、環境配慮型のサービスを強化する必要性を感じていました。具体的には、CO2排出量を見える化し、その結果に基づいて削減対策を講じることが求められています。
アスエネが提供する「ASUENE」を導入することにより、ASLI Satuは自身の物流業務におけるCO2排出量を一元管理し、脱炭素に向けた目標を明確にすることが可能になります。さらに、Asuene APACとASLI Satuは顧客紹介のパートナーシップを締結しており、今後の顧客開拓も視野に入れています。
各社のコメント
ASLI SatuのRazali Ilham社長は「持続可能性への取り組みをさらに推進するため、アスエネ社を信頼できるパートナーとして選びました。クリーンな環境を目指す私たちの目標達成に向けて、ASUENEの活用が大きな助けとなるでしょう」と述べています。
また、Asuene APACのCEO、西和田浩平は「ASLI Satuと提携できたことを大変嬉しく思います。このパートナーシップを通じて、インドネシアの物流業界の脱炭素化が進むと信じています。アスエネは全力で支援していきます」とコメントしました。
アスエネが目指す未来
アスエネ株式会社は、CO2排出量の見える化や削減にかかわるクラウドサービスを提供し、持続可能な社会の実現へと貢献しています。インドネシアの広大な物流業界における脱炭素化は、その一環であり、今後も国内外での展開を強化していく方針です。温暖化防止のため、企業が行動を起こすことが不可欠な現代、アスエネの取り組みは多くの注目を集めています。