スマホで完結！保険証不要の新しい医療受付システム

株式会社フライトソリューションズ（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長片山圭一朗）が開発した本人確認ソリューション「myVerifist 医療エディション」は、最新のiPhoneに搭載されたマイナンバーカードの読み取り機能に対応しました。この新システムは、2024年12月からの健康保険証の原則廃止に向けて、医療機関での受付業務を大きく変革するものと期待されています。

保険証廃止に伴う医療機関の課題

厚生労働省が発表した通り、2024年12月2日より健康保険証は原則として廃止され、全国の医療機関はマイナ保険証への対応が急務となっています。しかし、多くの中規模病院ではスタッフ不足や混雑した受付業務、キャッシュレス決済の導入遅れといった問題が浮彫になっています。

そんな中、myVerifist医療エディションは、迅速に制度施行に向けた開発を進めてきました。マイナンバーカードが健康保険証に紐づいている場合、従来の保険証を読み取るだけでなく、iPhoneに搭載されたマイナンバーカードも専用端末にかざすことで、「マイナ保険証」として資格確認が可能です。これによって、患者のスムーズな受付が促進され、医療機関の業務負担が大幅に軽減されるのです。

受付から会計までを一台で

myVerifist医療エディションの最大の特徴は、保険証の読み取りとキャッシュレス決済を同一端末で行えることです。具体的には、保険証の読み取り機能とキャッシュレス決済機能を兼ね備えた「Incredist Trinity」という端末を使用。これをオンライン資格確認用のWindows PCに接続することで、マイナンバーカードを用いた健康保険証の読み取りとオンライン資格確認が行えます。

このプロセスを一台でスムーズに処理できるため、患者は保険証や財布を持ち歩く必要がなく、スマホを使って受付から会計までを完結させることが可能になります。特に受付スタッフが一人の中小規模医療機関や限られたスペースの医院でも、導入は容易ですし、現場の混乱を防ぐことも期待されます。

今後の展望と期待

さらに、厚生労働省はスマートフォンを保険証として利用する際に必要な読み取り機器に対し、1病院につき最大3台の補助を発表していますが、依然として追加の端末導入が必要な場面も考えられます。myVerifistのような多機能な端末は、機器やシステムの管理を一本化でき、運用の簡素化に寄与します。

また、万が一の際の会計手段としても機能するため、リスク分散の観点からも大規模病院においても需要は高まるでしょう。私たちの医療現場のデジタル化が進む中で、今後は全国の病院向けに展開を加速させ、自治体や医師会との連携をも視野に入れ、本人確認と決済の一体化を支援していく方針です。

最終的には、スマホを使って快適かつ便利に医療を受けられる時代が到来することでしょう。スマートフォンとキャッシュレス決済の力で、患者一人ひとりに寄り添った医療サービスの提供を実現していきます。