ANRIが創刊した新雑誌『FASTFORWARD』が目指す日本の真の文化的変革

新たな知の冒険、雑誌『FASTFORWARD』の登場

ベンチャーキャピタルANRIが手掛ける新しい雑誌『FASTFORWARD』が、2025年7月2日に発行されます。本誌は日本の文化や価値観を深く探求し、特に「ハイコンテクスト」というテーマを掲げています。日本独特の「閉じたまま大きくなる文化」に注目し、ビジネスとカルチャーが交わる豊かな文脈を描き出しています。

1. 発行の背景

テクノロジーが進化する一方で、社会における変化は必ずしも加速していないとの懸念から、この雑誌は生まれました。現代の情報社会では、アテンション・エコノミーが支配し、真に価値のある議論が生まれにくい状況があります。そこでANRIは、紙という「最も遅いメディア」を選択することにより、読者が立ち止まり、深い思考に没頭する機会を提供します。

2. 特集「ハイコンテクスト」

今号の特集は「HIGH-CONTEXT」です。このテーマは、日本の文化と社会の深い文脈を探ります。特にVTuber、HIPHOP、婚活マッチングアプリ、作文教育の国際比較など、多岐にわたるトピックを扱い、ビジネスとカルチャーの融合をテーマにしています。漫画や音楽だけでなく、ビジネスシーンにおける文化的背景や新たな視点を提供します。

3. 出版記念イベント

創刊に伴い、京都市で大規模なスタートアップカンファレンス「IVS」のサイドイベントとして、『FASTFORWARD』の刊行記念イベントが開催されます。このイベントでは、リラックスできるシーシャカフェの環境で、雑誌のコンセプトを体感できる場を提供します。参加者は、雑誌の販売や立ち読みを楽しむだけでなく、シーシャや飲食物を楽しみつつ、新たな知見や人脈を築けることが期待されています。

4. 編集長の思い

『FASTFORWARD』の編集長、中路隼輔は、情報過多時代における濃密な議論の重要性を強調しています。彼は、ただ単に情報を受け取るのではなく、深い議論や洞察を生み出す場所を提供したいと考えています。そのため、販売価格を1万円とし、限られた部数で発行する方針を採っています。このアプローチは、真に興味を持つ読者にじっくりと読み込まれることを狙っています。