北アルプスの山小屋、薬師沢小屋とは
北アルプスの黒部源流に位置する薬師沢小屋は、自然に囲まれた魅力的な山小屋です。標高2200mに位置し、豊かな自然の中で多くの登山者や旅人に愛されてきました。この小屋で、イラストレーターであり料理人でもあるやまとけいこさんが日々の厨房業務をこなしている様子が新刊『黒部源流 山小屋料理人』に描かれています。
書籍『黒部源流 山小屋料理人』の魅力
この書籍は、やまとけいこさんが月刊誌『山と溪谷』で連載していた人気エッセイの集大成です。料理人としての彼女の日常が赤裸々に描かれており、特に限られた食材を使った工夫と、それにまつわるストーリーが印象的です。例えば、ヘリコプターで届けられた食材をどのようにして長持ちさせるか、あるいは宿泊客のためにどのようなメニューを考えるか、その背後にある苦労や喜びが感じられます。
食材の管理と厨房のハプニング
やまとけいこさんの書籍では、様々な食材についてのエピソードが紹介されています。例えば、薬師沢小屋では常温保存ができる「ロングライフ牛乳」を使って手作りのヨーグルトを造る様子や、小動物であるヤマネとの楽しいハプニングなどが満載です。また、コロナ禍により宿泊客数が事前に分からないという混乱の中で、どのようにお弁当を準備するのかという工夫も伺えます。
読者が笑顔になるエッセイ
このエッセイ集は、ユーモラスな表現と親しみやすいイラストによって、山小屋料理人としての活躍を描きます。食材にまつわる私的な出来事や、山小屋特有の悩みが軽やかに語られており、読者は自然と心温まる思い出と共に笑顔になるでしょう。
書籍未公開の特別インタビュー
また、やまとけいこさんは『山と溪谷』の2025年4月号にて特別インタビューも予定されています。本書の舞台裏や、彼女が支配人としてどのように薬師沢小屋の日常を過ごしているかに加えて、黒部源流の自然の魅力についても語られる予定です。読む人にとって、山の魅力が一段と深まる内容となることでしょう。
やまとけいこさんのプロフィール
さらに、やまとけいこさん自身の背景にも触れておきましょう。1974年、愛知県出身の彼女は、高校時代に北アルプスの魅力に惹かれ、大学では美術を専攻しました。在学中、ワンダーフォーゲル部に所属し、2003年からは黒部源流の薬師沢小屋で働き始めたと言います。彼女の経験や旅の中での気づきが、書籍にふんだんに活かされています。
終わりに
新刊『黒部源流 山小屋料理人』は、山の自然や料理の魅力を知ることができるだけでなく、普段の生活では味わえない特別な体験を提供してくれる作品です。山岳ファンや、料理好きの方にはたまらない一冊です。この機会にぜひ手に取ってみてください!