不登校児の作品が小学館で公開!デジタル絵本づくりの新たな挑戦
株式会社NIJINが運営する不登校オルタナティブスクール『NIJINアカデミー』に通う小学3年生の児童たちの作品が、小学館の先生向け教育雑誌「教育技術」が展開するオンラインメディア「みんなの教育技術」で公開されました。これは、同アカデミーの講師である岩本紅葉先生の授業提案に基づいた活動です。
デジタル絵本づくりの授業提案
この授業は、「国語」と「図工」という二つの教科を融合させたもので、児童たちは絵本の物語を考えながら、デジタルアートを通じて絵本イラストを制作しました。使用したソフトウェアは「Adobe Fresco」で、これを活用することでデジタルアートに触れ、その重要性や可能性についても学んでいます。子供たちが自分の好きな物を描く過程を経験し、その楽しさを感じた様子が伺えます。
「描くまではどうしていいか分からなかったけど、自分の好きな物を描こうと思って決まったらどんどん描けて楽しかった。」と、一人の児童が興奮気味に感想を語っています。今回の取り組みを通じて、自己表現や創造性を育むことができたようです。
絵本コンクールへの応募
完成した絵本は、マクドナルドが主催する「ハッピーえほん大賞」にも応募することが可能です。子どもたちが自分の作品を堂々と発表する機会が得られることは、彼らにとってとても大きな意味を持つでしょう。
NIJINアカデミーの特徴
NIJINアカデミーは、2023年9月に開校された不登校児向けのオルタナティブスクールで、全国から集まる210名以上の小中学生が在籍しています。カリキュラムの柱には「多層的な心理的安全性」、「一流教師による対話的な授業」、そして「子ども主体のプロジェクト」の3つがあり、これにより生徒たちが安心して学び、自分自身を見つける手助けをすることを目指しています。
また、同アカデミーでは、学校に通えなかったことを劣等感や罪悪感に感じさせず、全ての子どもたちが未来に希望を持てるような新しい教育モデルを提唱しています。実際に、学校に出席しないことに対する不安を和らげるために、在籍中の生徒の9割以上が出席認定を得ています。
このように、NIJINアカデミーは陶酔的な学びの場を提供し、多様な個性を尊重しながら、一人ひとりの生徒が自らの未来を切り開く手助けをしています。
会社概要
NIJINを運営する株式会社NIJINは、「教育から国を照らす」を理念に、教育の課題を根本から解決することを目指しています。星野達郎代表が1人でも多くの子どもたちに教育の希望を届けたいと考えた結果創業されたこの会社は、不登校や教員不足、教師の働き方改革など、さまざまな課題に対応するための13の事業を展開しています。
本記事を通じて、不登校児たちの新たな挑戦が、多くの人に希望を与えるきっかけとなることを願います。