サイバー防衛の未来を切り開く「能動的サイバー防御(ACD)」の研究成果
サイバー防衛の未来を切り開く「能動的サイバー防御(ACD)」の研究成果
東京海上ディーアール株式会社が新たに開始する研究プロジェクト、「サイバー安全保障と能動的サイバー防御(ACD)」は、2025年4月からの調査研究を予定しています。このプロジェクトは、近年のサイバーセキュリティの重要性を背景に、実効的な防御策を導入するための重要な一歩と言えるでしょう。
ACD導入の背景
2022年、米国元国家情報長官のデニス・ブレア提督が来日し、自民党の政務調査会でのヒアリングやメディアとの対談を通じて、「日本のサイバー防衛はマイナー・リーグ」と評され、大きな衝撃が日本社会に走りました。この「ブレア・ショック」は、サイバー防衛の強化を求める声を一気に高め、国家安全保障戦略では「サイバー安全保障分野での対応能力を、欧米主要国と同等以上に」の向上が明言されました。
2年半後の2025年5月には、「能動的サイバー防御(ACD)」関連法案も成立が見込まれており、いよいよ日本は能動的サイバー防御の実施へと進むことになります。しかし、マイナー・リーグの選手が突然大リーグのようなプレーをすることは難しいように、日本のサイバー防御も段階を踏みながら実施していく必要があります。そこで、欧米の成功事例や最先端の戦略を参考にしながら独自の方法論を模索することが不可欠となります。
米国の成功事例を参考に
日本のACDの実施においては、約10年の先行を持つアメリカの事例が非常に重要な参考資料となるでしょう。米国ではACDがどのように実装され、どのような成果があったのかを調査し、日本における政策提言や制度設計に生かす必要があります。
最初のレポートとして、「米国のACD対応事例から考えるACD対応措置」が発行されています。この資料では、米国のサイバー防衛の現状や戦略を分析し、日本版ACDを設計するための基盤を築くことが期待されています。
プロジェクトの目的と展望
本研究プロジェクトの主な目的は、日本が直面しているサイバーセキュリティの課題に対処しつつ、能動的な防御措置を構築することです。日本の専門家との連携を深め、実効性の高い政策提言を行うことを目指しています。調査研究の結果は順次公開されていく予定であり、日本社会にとって非常に重要な情報となることでしょう。
また、このプロジェクトは単に日本のサイバー防衛を強化するだけでなく、国際的なサイバーセキュリティの枠組みでの協力強化にも寄与することが期待されています。サイバー防衛の分野で国際基準を整え、各国との連携を深めることが、今後の日本のサイバー政策において重要な鍵となるでしょう。
まとめ
「サイバー安全保障と能動的サイバー防御(ACD)」研究プロジェクトは、日本のサイバーセキュリティ戦略が大きな転換を迎えていることを象徴しています。米国の成功事例を参考にしながら、日本独自のACDをどのように実現していくかが今後の課題です。サイバー防衛の未来は、日本の専門家と企業の手にかかっています。
会社情報
- 会社名
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東京海上ディーアール株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエア ウエストタワー23F
- 電話番号
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