クリアライズと神戸工業試験場が新プロジェクト「KLEAR」を始動し発電プラントの技術革新へ

クリアライズと神戸工業試験場が新プロジェクト「KLEAR」を始動

株式会社クリアライズ（以下、クリアライズ）は、新たに共同プロジェクト「KLEAR（クレア）」を立ち上げ、発電プラントにおける損傷解析支援に着手しました。このプロジェクトは、2025年5月20日にクリアライズと株式会社神戸工業試験場（KMTL）との協業を深化させる形でスタートします。

プロジェクトの目的と背景

クリアライズは、主に機器分析を中心とした化学分析や物性評価、さらには環境試験などを受託分析試験事業として展開してきました。一方、KMTLは強度評価を主軸とする材料試験や試験片加工、関連する特殊機器の設計・製作に特化した企業です。このようにお互いに異なる専門知識を持つ両社は、2021年にアライアンスを結び、以降は幅広い分野での協業を進めてきました。

「KLEAR」プロジェクトの設立は、両社の技術的立場を活かし、発電プラントの信頼性と安全性を向上させることを目的としています。両社は、長年の経験をもとに構造材料の損傷メカニズムに関する多角的な評価と対策を提供できる体制を構築することができます。

新しい取り組み

「KLEAR」では、以下の活動が展開される予定です：

- 分析・評価技術の共同開発: 両社が共有する専門技術を活かし、分析技術の新たな境地を拓きます。
- 発電プラントの損傷解析技術の高度化: 現場での実績に基づく高度な損傷解析技術を共同で開発します。
- 若手技術者の相互育成と人材交流: 次世代の技術者が成長できる環境を提供し、両社の技術者間での知識の共有を図ります。
- オープンな技術対話と外部連携の推進: 幅広いパートナーシップを築き、外部との連携を強化することで、さらなる技術革新を目指します。

プロジェクトの意義

この新しい取り組みにより、国内の主要な発電プラントの多くをカバーすることが可能になります。原子力発電所や火力発電所の信頼性と安全性を一層強化し、トラブルシューティングの対応能力を増すことで顧客に対して多様な付加価値を提供することが期待されます。

未来への展望

クリアライズは、約50年間にわたって分析試験評価や材料調査サービスを通じて製造業を支援してきました。このプロジェクトを通じて、地域のモノづくり現場におけるニーズにも応え続け、持続可能な社会の実現に寄与することが目標です。両社の技術が融合し、革新を追求することで、発電プラント業界の未来を明るく照らすことが期待されます。

より詳しい情報はクリアライズの公式サイトをご覧ください。クリアライズ公式サイト