Green Carbonがベトナム国立大学と米品質向上の共同研究を開始

Green Carbonがベトナム国立大学とMOUを締結

この度、Green Carbon株式会社がベトナム国立大学ハノイ校ビジネススクール（HSB）との間でMOUを締結しました。この協力関係のもと、AWD（間断灌漑）の効果を詳しく検証し、特に水稲栽培における米の品質向上を目指す研究が行われます。

AWDとは？

AWDは、数日おきに水位を調整することで水田の水管理を行う手法であり、主にメタン排出の削減と水資源の保全に寄与します。これまでに、AWDは節水効果や温室効果ガスの低減効果が広く認識されていますが、本プロジェクトでは「品質」という新たな視点からその多面的な影響を科学的に解明します。

MOU締結の背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジットの創出に取り組んでおり、包括的な環境対策の一環としてこのプロジェクトを推進しています。特にベトナムでは、AWDを利用したメタン削減プロジェクトを展開しており、地域の特性に応じたさまざまな取り組みを進めています。2024年にはベトナム支社を設立し、22の省とMOUを締結し、プロジェクト開発を行っています。

共同研究の具体的な内容

プロジェクトは、ゲアン省における水田を対象とし、AWDを実施した場合とそうでない場合の米の食味や栄養成分の比較を行います。HSBは評価項目の特定を担当し、Green Carbonは必要なデータの収集やAWD導入支援、農家との連携を強化します。本研究は、技術理解の促進とともに、米の品質向上という具体的な成果が期待されています。

ベトナムにおける取り組みの展望

Green Carbonは、ベトナム政府の「100万haプロジェクト」にも参加しています。このプロジェクトは、2030年までに環境負荷の少ない高品質な稲作の普及を目指し、特に南部メコンデルタ地域での取り組みを強化しています。HSBとの協力を通じて得られるAWDの効果をこのプロジェクトに生かし、米の大規模な収量向上を図ります。

まとめ

Green CarbonとHSBの提携は、持続可能な農業の実現に向けた重要なステップです。米の品質向上を追求することで、環境への配慮も忘れず、今後の農業の在り方を定義しようとしています。これにより、ベトナムを含む地域社会に新たな価値をもたらすことが期待されます。今後の進展から目が離せません！

業界の関係者はもちろん、環境に配慮した農業に興味がある方々も注目すべき重要なプロジェクトです。