新たなスポーツ習慣支援事業の開始
近年、運動部活動の縮小やスポーツ離れが懸念されています。こうした状況を受け、株式会社電通総研と国立大学法人大阪教育大学が連携し、「生成AIを活用した中学生の新しいスポーツ習慣支援事業」を開始します。この事業は、2024年度スポーツ庁委託事業「Sport in Life推進プロジェクト」の一環として採択されたもので、主に中学校の生徒たちに新たなスポーツエクスペリエンスを提供するものです。
目的と背景
本プロジェクトの主な目的は、中学生を中心としたスポーツ人口の拡大を図ることです。運動部に所属しているものの、活動の規模縮小によってモチベーションが低下している層や、運動部に所属していないが興味がある生徒たちに対して、スポーツを始める機会を提供することが目指されています。また、テニスを中心にした活動を通じて、スポーツの継続的な楽しみ方を提案していきます。
事業の具体的な内容
本事業は、大阪中学校体育連盟のテニス専門部や大阪府テニス協会、大阪中学校テニス連盟などと協力し進められます。具体的には、以下の取り組みが行われます:
- - 自主練習環境整備:運動部に所属している生徒も非所属の生徒も参加できる練習環境を整備します。
- - 生成AIの活用:参加者は自分の練習動画をアップロードし、アドバイスを受けられる環境を提供します。
- - 体験イベントの実施:テニスに興味を持ってもらえるよう、体験イベントを開催します。
- - 事後評価の実施:事業後、参加者の反応や効果を評価するため、アンケートを行います。
これらの取り組みにより、「練習を始める」「続ける」「深める」というステージごとに、多様なニーズに応える支援を行います。
スポーツ環境の整備
大阪教育大学は、これまでスポーツの研究に取り組んできた経験をもとに、社会的な環境整備にも寄与する予定です。学校内でのスポーツ環境の整備だけでなく、地域との連携を深めていくことで、未来に向けた新しいスポーツ文化の形成を目指します。
取り組みの開始時期
実施は2024年11月から、大阪教育大学柏原キャンパスのテニスコートを中心に行われます。土日を中心に週1回程度の頻度で活動を予定しており、参加者がより多くスポーツに触れ合う機会を提供します。
このプロジェクトは、多くの中学生にとってスポーツを支え、新たな活力を提供する機会となるでしょう。特に、生成AIを活用した支援は、個々のニーズに対してよりパーソナライズされた働きかけを実現するため、多くの期待が寄せられています。
まとめ
電通総研と大阪教育大学の連携によるこの新しい試みは、スポーツを楽しむ環境を広げる重要なステップとなります。学校内の運動部活動のあり方を見直すきっかけや、地域におけるスポーツ活動の活性化につながることを期待しています。