洋上風力発電サイト調査、JOGMECが情報提供を開始
洋上風力発電の新たな一歩
JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は、洋上風力発電に関するサイト調査の結果を事業者に提供することを発表しました。この取組みは、政府が推進する「セントラル方式」の一環として位置づけられています。これにより、国内における再生可能エネルギーの利用促進と案件の形成が期待されています。
セントラル方式とは?
「セントラル方式」は、政府が主導して洋上風力発電事業を効率的に進めるための枠組みです。この方式では、複数の事業者が同一の海域で調査を行うことによる非効率を解消することを目的としています。特に漁業など地域の関係者への影響を最小限にとどめる配慮がなされています。また、再エネ海域利用法に基づく公募制度と合わせて、発電の採算性を高める情報を一元的に提供することが求められています。
今回の調査結果提供
今回の発表により、経済産業省および国土交通省が承認した事業者向けに、北海道檜山沖や岩宇・南後志地区沖に関する調査結果の提供が開始されました。このデータは、設計段階での品質を保証するために必要なもので、事業者が洋上風力発電の公募へ参加を考えている際の参考となります。
JOGMECは、2023年度よりこのサイト調査を開始し、調査結果の提供を通じて、国内洋上風力発電の案件形成を強力に後押しする方針です。特に、弾力的かつ迅速なデータ提供が、発電事業の推進に不可欠であると考えられています。
未来へのビジョン
2025年に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、再生可能エネルギーの導入拡大が掲げられ、2030年までに10ギガワット、2040年までには浮体式を含む30から45ギガワットの案件形成を目指しています。これに向けて、案件の加速化が求められています。
まとめ
JOGMECによる新たな取り組みは、洋上風力発電の未来を築くための重要なステップです。情報の透明性と効率的なデータ提供が、国の再生可能エネルギー目標の達成に寄与することでしょう。今後、事業者と地域が一体となり、持続可能な発展を推進していくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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JOGMEC
- 住所
- 東京都港区虎ノ門2-10-1虎ノ門ツインビルディング
- 電話番号
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03-6758-8106