LIXILとショウタイム24が実現する新しい無人内見体験

近年、住宅業界において無人内見の需要が高まっています。その中でも、株式会社LIXIL（以下、LIXIL）とショウタイム24株式会社（以下、ショウタイム24）の提携は、IoT技術を活用した無人内見のさらなる進化を促進しています。2025年2月3日から、LIXILのIoTホームリンク「Life Assist2」がショウタイム24の無人内見システム「無人内見くん」に導入されることが決定されました。

無人内見くんは、ビルダー向けに開発されたサービスで、見学者がスマートフォンを使用して内見を完了させることができます。このサービスは、内見対応者の人手不足を解消し、営業時間外に内見を行えるため顧客満足度を向上させるなど、多くの企業に導入されています。現在、導入企業は150社を超え、これまでの内見者数は1万件以上に達しています。

しかし、無人内見の運用には課題も存在します。特に、内見者の到着時にエアコンや照明を事前に設定することができないため、夏や冬といった厳しい季節に内見者に快適な環境を提供できない問題がありました。そこで登場するのが「Life Assist2」です。

このシステムは、内見者の予約時間に合わせてエアコンや照明、カーテンなどの家電を遠隔操作できる機能を提供します。これにより、内見者が到着した際にはあらかじめ快適な空間が用意されているのです。また、物件内部に設置された屋内カメラを通じて、内見者とビルダーがリアルタイムで通話できることも大きな特徴です。この正しい情報を提供することで、内見者は安心して物件を見学できます。

さらに、内見物件の玄関ドアにLIXILのスマートロックシステム「FamiLock」を採用することで、内見手続きが簡素化されます。このシステムはドア本体と一体型になっており、ビルダーがスマートロックを個別に取り付ける手間を省くことができるのです。加えて、FamiLockの電気タイプは電池交換が不要で、後付け可能な電池タイプでも約1年の長寿命が保証されています。これにより、電池切れのトラブルを未然に防ぎ、内見者の安心感をさらに高めることができるのです。

LIXILは今後もイノベーションを続け、より便利で安心な生活の実現に向けて取り組んでいく方針です。技術の進化を活用することで、住宅業界における無人内見の新たなスタンダードを切り拓くことを目指しています。

この新しい無人内見の体験により、顧客はより快適に内見ができるようになり、それがビルダーにとっても顧客満足度の向上に繋がるでしょう。これは、ただの内見ではなく、未来の住まい探しを体験するための架け橋となることでしょう。

この提携により、更に多くの人々が住まい選びの新しい形を楽しむことができると期待されています。