東急電鉄、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン方針を導入
東急電鉄は、2024年10月1日より新たな「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)方針」を策定します。この方針は、個性を尊重し人を活かす経営理念に基づき、従業員一人ひとりの多様な価値観を生かしながら、職場環境の改善と企業の持続的成長を目指しています。
ダイバーシティの重要性
東急グループは、2017年度に「ダイバーシティマネジメント宣言」を発表し、企業内での多様性の推進を強化してきました。特に、鉄道事業は長年にわたり男性中心で運営されてきましたが、近年では女性の採用が進み、育児や介護と仕事の両立を支える取り組みが求められています。
新たな方針での取り組み
新しいDE&I方針では、以下の2つの目標が掲げられています。
1. 従業員一人ひとりが持つ個性を認め、その誇りと活躍を促進する環境の構築。
2. 多様な視点を活用した、あらゆるお客さまに対するサービスの向上。
これにより、企業文化の改革を進め、多様性を重視した鉄道運営を実現します。
制服のリニューアルと新サービス
2024年11月1日からは、従業員の制服が16年ぶりにリニューアルされ、性別による貸与の差異がなくなることで、すべての従業員が同じアイテムを着用できるようになります。また、女性向けのキャリア支援サービス「PeerCross」や女性健康を支援するアプリ「Wellflow」の導入も決定し、多面的なサポートを提供します。
バリアフリーの強化
東急鉄道では、駅のバリアフリー化を推進しており、全ての駅においてホームドアの設置、蓄積された経験を元にしたサービス介助士の資格取得が実施されています。これにより、全てのお客さまが安心して利用できる鉄道サービスを目指します。
幅広い支援制度
東急電鉄では、育児や介護と仕事を両立させるための制度が充実しています。育児休職制度や、配偶者出産休暇といった制度の整備に加え、LGBTQに関する理解促進や独自の就業規則の整備も行われています。これにより、すべての従業員が多様性を感じられる職場環境作りを進めています。
新たなDE&I方針は、東急電鉄が今後も持続的に成長し、社会的責任を果たすための重要な一歩として評価されています。今後の動きに注目です。