自動運転拠点設立
2025-10-30 13:04:38
マクニカ、全国規模の自動運転車両管理を目指す拠点を設立
マクニカが新たに設立した自動運転管理センター
株式会社マクニカは、このたび茨城県常陸太田市に自動運転車両の運行を効率良く支えるための遠隔運行管理センターを設立しました。このセンターでは、自社の独自技術「everfleet」を活用して、自動運転EVバスの運行を一元的に管理し、今後のモビリティの発展に寄与することを目指しています。
自動運転車両運行の現状と課題
自動運転車両の持続的な運行には、主に運行コストを抑えることが求められています。特に人件費が大きな割合を占めており、自動運転車両には安全確保のためにオペレーターや遠隔監視員の設置が不可欠です。このことが、運行コストを増加させる要因となっています。
従来の体制では、1人の監視員が1台の車両や地域を担当するため、持続的な運用は難しくなっています。これに対処するために、限られた人数で複数台の自動運転車両を効率的に、高い安全性で管理するための新たなビジネスモデルが必要です。
マクニカの取り組み
マクニカが設立した遠隔運行管理センターでは、複数の地域で運行される自動運転車両を集約して監視・管理が行えます。everfleetを使用することで、これまで手動で行われていた運行業務をシステムに取り込み、自動化することで運行の効率化を図りました。
具体的には、複数の自動運転車両の運行状況や位置情報をリアルタイムで可視化し、常に安全運行を確保します。システムはAIを活用し、乗降客の状況や車内の安全性を自動で監視・管理する機能を持っています。これによって、人による監視の限界を超えて迅速な対応が可能になります。
遠隔運行管理システム「everfleet」の特長
「everfleet」は、自動運転バスや特殊車両など、さまざまなタイプの自動運転車両運行を統合的に管理するために開発されています。信頼性の高い通信技術を駆使して、全車両の運行状況をリアルタイムで処理・可視化します。これにより、緊急時の迅速な判断や異常監知が実現されています。
さらに、交通インフラとの連携を強化し、すべての運行データを低遅延で送信、統合して管理します。これにより、運行の効率を高め、都市計画や交通政策の立案にも資するデータ利用が可能になります。
地域との連携と未来展望
常陸太田市では、運行データを地域住民に提供し、利便性の向上を図っています。市民はリアルタイムでバスの位置情報や混雑状況を把握できるため、公共交通の利用促進に繋がっています。
今後もマクニカは、最新の技術を駆使して持続可能な地域交通網の構築を進め、地域の経済活性化に寄与し続けます。自動運転技術の活用により、地域の交通問題解決とともに、より良い未来を目指していくとしています。
会社情報
- 会社名
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株式会社マクニカ
- 住所
- 電話番号
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