DataLabsの新しい技術「Modely」がNETIS-VEに認定
2025年1月28日、DataLabs株式会社(本社:東京都中央区)が開発した3次元配筋検査システム「Modely」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)においてNETIS-VE技術として認定されました。新しい登録番号は「CB-230008-VE」です。これは、建設業界における配筋検査の進化を示す重要なステップとなります。
Modelyの機能と特長
「Modely」は、LiDAR技術を利用して鉄筋の点群データを取得し、自動で検査を行うシステムです。iPadなどのデバイスでスキャンした点群データをアップロードし、画面上で検査範囲を簡単に指定することで、範囲内の鉄筋を自動的に検出し、モデル化します。このプロセスは、従来の手作業による検査と比べて飛躍的に効率化され、精度の高い計測を可能にします。
さらに、この自動生成されたモデルからは、鉄筋の本数や間隔、かぶり厚などの詳細な検査項目を瞬時に計測し、帳票を自動生成します。施工者と発注者の間でデータをクラウド上で共有し、遠隔管理もできるため、現場での業務が飛躍的に効率化されます。
評価結果と手続きの簡素化
国土交通省の新技術活用評価会議での評価において、「Modely」は「経済性」「工程」「品質・出来形」「安全性」「施工性」「環境」などの評価基準で高得点を獲得しました。特に、全ての項目において従来の技術より優れているとの評価を受け、総合評価でも「従来技術より優れる」とされました。評価を受けたおかげで、今後は「実施報告書」や「活用効果調査表」の提出が不要となり、手続きの負担が大きく軽減されます。
さらに、「Modely」は成功裏に「活用促進技術」にも選定されたため、工事成績評定においても加点措置が講じられます。これは、業界全体にとって大きなインパクトをもたらす要素となります。
i-Construction 2.0の実現に向けて
国土交通省は、建設現場の生産性向上に向けた取り組みを「i-Construction 2.0」として更に進化させています。この新たな施策では、デジタルデータを活用した配筋検査や、BIM/CIM技術の適用が提唱されています。これにより、これまで以上に生産性が向上し、作業の効率化が期待されます。
DataLabsの「Modely」はこの文脈の中で、唯一の3次元データのインプットとアウトプットを実現した配筋検査システムとして、様々な実証実験を通じてその効果を証明しています。また、施工段階で得られたデータは、維持管理の段階でも活用されることが求められ、データの連携が一層重要になってきています。
今後の展望
DataLabsは、今後も「Modely」の機能を拡充し、さらなる利便性向上に向けた開発を加速させていく予定です。この努力により、建設業界の革新と「i-Construction 2.0」の実現に貢献し続けることを目指します。
詳細情報やサービスに関心がある方は、
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