国産合板で住まいづくり
2008-04-21 11:40:53
国産針葉樹合板の採用で持続可能な住まいづくりを推進
国産針葉樹を使用した構造用合板の採用について
日本の植林政策は、戦前から続く長い歴史があります。その結果、現在では多くの国産針葉樹が伐期を迎え、樹齢40年から70年の木々が利用可能な状況となっています。この流れの中で、 Forest Preservationという観点からも、伐採した原木の有効活用が急務となっています。
背景
日本の森は、長い歳月をかけて育まれてきた貴重な資源です。伐期を迎えた針葉樹を適切に管理し、持続可能な方法で利用することは、環境への配慮のみならず、地域経済や住まいづくりにも重要です。しかし、伐採した木材の使い道がなければ、森の維持が難しくなります。そこで注目されているのが国産針葉樹を使用した構造用合板です。
採用理由
企業として、国産針葉樹を活用した構造用合板の利用を推進することで、住宅オーナーに対して森林保全の重要性を伝える取り組みを進めています。特に壁用の針葉樹合板は、JAS基準に基づく1級の強度性能を持ち、輸入品の2級を凌駕しています。また、床合板についても、従来の一類合板よりも耐水性能が向上した特類の製品を提供できるようになりました。
さらに、輸入原木は関税や為替の影響を強く受けやすく、特に合板は投機性が高まっています。これに対抗する形で、国産原木を利用した合板は安定した供給が期待できるうえ、価格面でも競争力を備えており、より多くの消費者に選ばれる存在となっています。
切り替え時期
このように、国産針葉樹を使用した構造用合板は、質の高い製品でありながら、持続可能な住まいづくりを可能にするための重要な一歩です。また、切り替えは2008年5月1日から段階的に進められています。
まとめ
私たちの生活に欠かせない住まいを作る上で、国産針葉樹合板の採用は、今後の環境保護や持続可能な資源利用への貢献として重要な役割を果たします。地域の森林を守るために、私たちひとりひとりが選択する素材によって、その実現を目指していくことが求められています。
会社情報
- 会社名
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三菱地所ホーム株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2-14-27国際新赤坂ビル東館
- 電話番号
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03-6887-8200