エキサイト株式会社とインティメート・マージャーが業務提携
2023年、エキサイト株式会社(東京都港区)は、株式会社インティメート・マージャー(東京都港区)との業務提携を発表しました。この提携は、企業が売上につながるウェビナーを開催できるサービス「FanGrowth」の機能強化を目指したものです。両社の協力により、国内最大級のオーディエンスデータ「IM-DMP」とのデータ連携が開始され、新機能「インテントウェビナー」が導入されました。
ウェビナー市場の急成長と課題
近年、BtoB業界でウェビナーやイベント市場が急速に拡大しており、多くの企業は単にウェビナーを開催するだけでは満足できない状況に直面しています。様々なテーマの増加や競争が激化する中で、視聴者に選ばれるための戦略が必要です。
特に注目を集めているのが「パーソナライズされたウェビナー」です。この概念は、参加者一人ひとりの興味やニーズに合わせたコンテンツを提供することで、より高いエンゲージメントを目指します。こうした動きが、今後のBtoBマーケティング施策において重要になると予測されています。
FanGrowthとIM-DMPの連携
この提携を受け、FanGrowthはインティメート・マージャーの持つ約10億件のオーディエンスデータを活用することが可能になりました。これにより、視聴者のニーズに応じた高度なイベントとウェビナーを配信できるようになります。
具体的な取り組みとしては、インティメート・マージャーが保持するインテントデータとFanGrowthのウェビナー申込情報を統合し、購買意欲の高いホットリードを自動的に特定するシステムを構築しました。これにより、以下のメリットが期待されます:
1.
ウェビナー開催前のニーズ把握
FanGrowthの申込者データにインテントデータを付与し、シグナル付きのホットリードリストを自動生成。これにより、優先的にアプローチすべきリードが明確になり、マーケティングの効率化が実現します。
2.
成果の出るウェビナーの精度を向上
生成AIによるレポート自動作成機能を組み合わせ、ホットリードの含有率が高い施策を分析。これにより、マーケティングとインサイドセールスの部門が共通の指標をもとに迅速にPDCAサイクルを回すことが可能になります。実施したウェビナーデータとインテントデータを活用することで、市場トレンドや顧客のペインポイントが可視化され、質の高い企画立案にも寄与します。
シナジーの展望
エキサイト株式会社の執行役員、大熊勇樹氏は、「FanGrowthのビジョンは、どんな企業でも売上に繋がるウェビナーを実現することです」と述べ、共同でのソリューション開発を通じ、企業のマーケティング業務をよりクリエイティブなものにしていく決意を表明しました。
一方、インティメート・マージャーの代表取締役、簗島亮次氏は、両社の協力を通じて新しいマーケティングソリューションの提供ができることを喜び、興味・関心の高い顧客の動向をリアルタイムで把握し、パーソナライズされた情報提供を目指す意義を語りました。
結論
今回の業務提携は、両社が持つ強みを活かし、次なるマーケティングの形を模索する第一歩です。今後の展開に期待がかかる中、デジタルマーケティングの領域で新たな価値を生み出し続ける両社の動向から目が離せません。