モンゴル初の人流分析プラットフォーム「geopro」が誕生
株式会社GEOTRAは、モンゴルの通信最大手Mobicomとの協力により、新たに人流分析・シミュレーションサービス「geopro」を立ち上げました。このプラットフォームは、同国における都市、社会、経済の複雑な課題を解決するための基盤となります。
GEOTRAとMobicomの協業
2025年4月29日、モンゴル・ウランバートルで「geopro」の正式ローンチイベントが開催され、GEOTRAの社長である陣内寛大氏がプレゼンテーションを行いました。陣内氏は、日本国内での人流データ活用の成功事例を通じて、「geopro」がどのようにモンゴルの社会問題の解決に貢献できるかを説明しました。
このイベントには、モンゴル政府の高官や都市計画の専門家、民間企業の幹部など、100名以上の重要なステークホルダーが参加し、彼らは事例を通じて示された人流データの社会的影響に関心を寄せました。
「geopro」の機能と利点
「geopro」は、モビコムが今後のテクノロジー企業としての転換を象徴するプロジェクトとして開発されました。このサービスを使うことで、モンゴルの行政機関や企業は、人流パターンを分析することが可能になり、シミュレーションや人口動態の可視化を通じて、様々な重要な意思決定が行えるようになります。想定される活用分野には、以下のようなものがあります:
- - 都市開発とスマートシティ設計:データに基づいた効率的な都市計画が可能
- - 渋滞緩和やインフラ最適化:交通の流れを分析し、インフラを効果的に整備
- - 災害対策と公共安全:災害発生時の対応能力を高める
- - 小売業の戦略支援:経済政策を支えるデータ分析が実現
データドリブンな未来に向けて
「geopro」はモンゴル初の本格的な人流データプラットフォームであり、政府や企業のデジタルインフラの向上に寄与するものです。また、Mobicomが通信企業からデータを基にしたカスタマーセントリックなテクノロジー企業に進化することを示しています。
海外展開への展望
GEOTRAにとって、「geopro」のローンチは、日本で培ったデータ活用のノウハウを国際的に展開する初めての試みとなります。この成功をモデルに、他国へのさらなる技術展開やパートナーシップ構築を目指します。
GEOTRAとMobicomのプロフィール
株式会社GEOTRAは、三井物産とKDDIの合弁による企業で、「データの力で社会を前に進める」というミッションのもと、特に人流データや位置情報の解析を行っています。設立以来、多くの企業や自治体において高い評価を受けており、今後の国際展開にも期待が寄せられています。
一方、Mobicomはモンゴル最大のデジタルサービスプロバイダーであり、通信、フィンテック、メディアなど広範な分野でサービスを展開しています。「geopro」のような次世代プラットフォームに投資し、地域社会の発展に貢献することを目指しています。
詳しい情報はGEOTRAの
公式サイトおよびMobicomの
公式サイトをご参照ください。