アフラックが「My Special Aflac Duck®」で小児がん支援
アフラック生命保険株式会社が開発したアヒル型ロボット「My Special Aflac Duck®」が、第19回キッズデザイン賞を受賞した。この賞は、子どもたちが健やかに成長できる社会を目指し、良質な製品やサービス、活動を表彰するもので、2007年に設立された。
アヒル型ロボットは、小児がんに苦しむ子どもたちの支援を目的にしており、アフラックはこれまでに95ヶ所の医療機関や団体へ1,773羽を寄贈してきた。この取り組みは、医療現場での子どもたちの心のケアを行うことを目的としており、受賞はその成果を認められる形となった。
キッズデザイン賞の意義
キッズデザイン賞の選考基準は、「子どもたちが安全に暮らせる環境の提供」「創造性や感性を育む機会の創出」「子どもを産み育てやすい社会の実現」という3つのポイントである。アフラックがこの賞を受賞したことは、特に「子どもを産み育てやすいデザイン部門」での実績として重要である。また、アフラックは過去に小児がんの治療を受ける家族を支援する「アフラックペアレンツハウス」で、2015年にこの賞を受賞しており、今回が2度目の受賞となる。
「My Special Aflac Duck®」の機能
「My Special Aflac Duck®」は、小児がんの子どもたちが抱える多様な課題に対して、支援を行うために設計されたロボットである。その開発には、100名以上の小児がんの子どもたちや、医療・心理学の専門家の知見が導入されている。以下はその主な機能である。
- - 感情の伝達支援: 子どもたちが自分の感情を表現することが難しいときに、7枚の「気持ちカード」を使ってダックが感情を表す鳴き声を出す。
- - コミュニケーションの促進: 周囲の大人たちは、このダックの反応を通じて、子どもたちの気持ちを理解し、会話を促進できる。
- - アプリとの連携: 専用アプリを使用することで、子どもたちはダックに食事を与えたり、お風呂に入れたりすることで遊ぶことができる。
- - 医療体験の提供: メディカルキットを使って、ダックが医療を受ける模擬体験を通じて、医療現場への理解を深められる。
ダックは子どもたちと生活を共にし、彼らに寄り添う大切なパートナーとしての役割を果たすことが期待されている。このような支援を通じて、アフラックは小児がんに関する社会的課題の解決に貢献している。
これからの展望
アフラックは、がん保険のパイオニアとして1974年に設立された以来、がんと闘う人々を支援し、経済的な苦難から救うことをミッションとしている。今回の受賞を通じて、さらなる社会貢献へ向けた活動を続けていくことが求められている。今後も独自のリソースや専門性を活かし、新たな価値の創出に努め、社会全体と連携した支援を展開していく方針だ。