新たなライフスタイルの提案「農」
長野県八ヶ岳で新たなライフスタイルを提案する「ハマラノーエン」の柳沢卓矢氏と折井祐介氏のインタビュー記事が、地域クリエイター情報メディア「thinc Journal」にて掲載されました。この連載は、地域の課題を解決しつつ地元の魅力を発信することを目的としています。
二人の出会いと独立の背景
八ヶ岳の高原野菜で有名なこの地域で育った幼馴染の二人は、以前から親交がありました。柳沢氏は大手自動車メーカーで営業を経験し、その後、大手音響機器メーカーへ転職。折井氏はカナダへ留学後、地元で多様な職業を経て、祖父母が営んでいた農業を継ぐことに決めました。2011年に二人は自らの農業共同農園「HAMARA FARM」を設立し、地域の特産である「八ヶ岳生とうもろこし」をブランド化しました。
このとうもろこしは、メロンより甘さが際立ち、品質の高さで知られています。高原の自然条件と二人の情熱が生んだこの作物は、日本ギフト大賞の長野県賞を受賞しました。
「農」という新しい価値観
柳沢氏と折井氏が提唱するのは、単なる「農業」ではなく、より広範な「農」というライフスタイルの概念です。二人は、農業を楽しいものとして広め、これを自らの生き方として体現することに注力しています。
彼らは、従来の農業の枠を超え、仕事と趣味を融合させた新たな生き方を模索しています。折井氏は「農業は楽しい」と多くの人に感じてもらうことが重要だと語り、その活動を通じて次世代の光になることを目指しています。
ブランド設立の秘話
「八ヶ岳生とうもろこし」の誕生は、彼らのブランド設立の原点です。「HAMARA FARM」としてスタートした2人は、農業に対する熱意と、地域貢献への思いを持って活動しています。農業のプロフェッショナルとして、自らの商品をデザインし、ブランド化することは彼らにとって重要なステップです。
また、農業の視点だけでなく、柳沢氏は商品デザインやブランディングの専門知識を活かし、地域産品を全国的に広める活動にも取り組んでいます。彼の新たな会社「Mark&Burns Consulting」では、農業だけでなく、多面的なアプローチで地域ビジネスをサポートしています。
これからの展望
2025年には、さらに新しいブランドとして「ハマラ」と名を改め、さらなる成長を目指します。これにより、地域に根ざしたクリエイターが発信する表現や活動が一層広がりを見せるでしょう。
50に近い現在の事業以外にも、新たなサービス展開や農業体験プログラムの実施を計画している二人。地域や農業に向けた人々の関心を高める一助となるこの活動は、まさに新たなライフスタイルの創造と言えるでしょう。
まとめ
農業を楽しむという新しい視点を持って、地域に密着したクリエイターとして活動している柳沢氏と折井氏の姿勢は、多くの人にインスピレーションを与えます。彼らの物語を通じて、農業をライフスタイルの一部として楽しむことができるというメッセージが広がればと願います。地域とともに成長していく彼らの活動から、目が離せません。