舞台『大誘拐』が再始動
舞台『大誘拐~四人で大スペクタクル〜』が2025年10月に東京シアター1010を皮切りに全国ツアーを行うことが発表されました。初演からの熱い思いを持つキャスト、特に中山優馬さんが再集結し、新たなドタバタ劇に挑みます。この作品は原作が1978年に発表された天藤真の推理小説で、小柄な82歳の老婆が国家権力とメディアを手玉に取る驚きのストーリーです。
初演の手応えと期待感
中山さんは再演決定の報に心から喜びを表し、初演からの手応えを感じていたと語ります。「これはすごい作品だ」という確信を持つ中で、先輩方との話の中でも再演への期待が高まっていたそうです。彼は、舞台上で繰り広げられる先輩たちのパフォーマンスに感銘を受け、同じ舞台に立つことの喜びと責任感を感じています。
先輩たちの魅力
中山さんが共演するのは、白石加代子さん、柴田理恵さん、風間杜夫さんという大ベテランたち。中山さんは、白石さんの圧倒的な存在感や声の力に魅了されていると述べました。「一言一言に彼女の人生が込められている」と話す彼の言葉には、白石さんへの深いリスペクトが感じられます。
柴田さんについては、多彩な役柄を巧みに演じ分ける姿を称賛し、「不器用だと謙遜する姿に感心した」とのこと。風間さんには、真面目な役を演じながらも笑いを生み出す独自のアプローチがあると感じており、その遊び心を羨ましく思っている様子が伝わってきました。
中山さんの役への思い
中山さんが演じる戸並健次は、誘拐犯のリーダーという複雑な役です。健次には人間らしい懐の深さを感じており、彼を通じて「愛に飢えている人間」の一面を描くことに挑む姿勢が伺えます。『大誘拐』のストーリーを通じて、観客に新たな側面を伝えることに期待を寄せています。
少数精鋭のお芝居の魅力
キャストが4人という少人数での公演は、役者たちの息を合わせながら進める難しさと面白さがあります。中山さんは、このドタバタ劇での自分の存在意義を感じ、「全員が重要なピース」としての役割を果たすことにやりがいを覺えています。
体調管理への意識
最近の舞台の多忙に合わせて、体調管理も重視しているという中山さんは、基本的には「よく食べて、よく寝る」とシンプルな生活スタイルを大切にしていること、細部にも配慮を忘れないことを強調します。
舞台への期待
公演を楽しみにしている観客へのメッセージもいただきました。「僕自身が皆さん以上に楽しみにしている」と情熱を持って伝えてくれました。中山さんは、「生きることはこんなにも煌めきのあることなんだ」と語り、この舞台がまるでアトラクションのような感覚になることを約束しています。
公演情報
『大誘拐』は2025年10月10日から13日まで都内・シアター1010で初演を迎えます。その後、大阪、愛知、香川など14カ所で上演される予定です。観客に昔ながらの演劇の面白さと新鮮な体験を届けるこの舞台に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。