BBソフトサービスが「詐欺ウォール」のAI検知機能を強化
BBソフトサービス株式会社は、自社製品のセキュリティソフト「詐欺ウォール」を近日中にアップデートし、AI検知エンジンの機能を向上させることを発表しました。この更新は、近年急増しているネット詐欺の脅威に対応するためのものです。
「詐欺ウォール」とは何か?
「詐欺ウォール」は、インターネットサイトにアクセスする際、そのサイトの安全性を瞬時に検査するツールです。詐欺サイトを発見すると、ユーザーに警告画面を表示し、未然に詐欺被害を防ぐ役割を果たします。
このセキュリティソフトは、AI検知エンジン、ヒューリスティック検知エンジン、ブラックリスト検知エンジンの三つの手法を用いて、より高精度に詐欺サイトを特定し、ユーザーを守ります。
アップデートの背景
昨今、特に目立つのが偽警告詐欺の蔓延です。これは、「ウイルスが見つかりました」という偽の警告を表示し、ユーザーに偽のセキュリティソフトをダウンロードさせたり、ウイルス駆除の費用を請求したりする詐欺手法です。多くの利用者が、対処法がわからずに指示に従って金銭を支払ってしまうケースが報告されています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査によれば、2023年には偽警告詐欺に関する相談が急増しており、ネット上のセキュリティに対する脅威はますます深刻化しています。また、2005年に初めて発生した「ワンクリック詐欺」も未だ多くの被害者を生んでおり、この詐欺手法は日本人特有の心理を突いているため、容易に騙されてしまうことが多いのが現状です。
検知機能の向上
新たにデータが追加されたAI検知エンジンにより、このツールは詐欺サイトの検知能力を約1.7倍に引き上げる見込みです。本アップデートによって、ユーザーはこれまで以上に高精度な詐欺サイトの検出が可能になります。
詐欺に対する注意が必要な今、利用者がネット上の安心して過ごせる環境を築くためには、より強力なセキュリティ対策が求められています。詐欺ウォールの企画部も、その必要性を痛感しています。
「ネット上の脅威は日々進化しているため、私たちはそれに応じて検知エンジンの機能改善を続けています。特に強調したいのは、偽警告詐欺やワンクリック詐欺に対する防御力が向上した点です」と、同社はコメントしています。
今後の取り組み
BBソフトサービスは、ネット詐欺被害を防ぐために尽力を重ねていく意向を示しています。今後も詐欺ウォールを通じて、多くの被害者を救うことができるよう、製品の強化を図っていく考えです。さらに、同社はフィッシング対策協議会など、社外団体とも連携し、一般消費者への情報セキュリティに関する啓発活動にも積極的に取り組んでいます。
会社概要
BBソフトサービス株式会社は、ソフトバンクグループの一員で、東京都港区に本社を置く企業です。セキュリティ製品を主軸としたソフトウェアサービスを、通信事業者を通じて広く提供しており、消費者が安心してインターネットを使用できる環境作りに貢献しています。
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