東武鉄道、4駅で多言語翻訳ディスプレイ導入!訪日客向けコミュニケーション強化へ
東武鉄道は、訪日外国人観光客の増加に対応するため、筑波大学発のテクノロジー企業であるピクシーダストテクノロジーズ株式会社と共同で、駅窓口に多言語翻訳機能付きの透明ディスプレイ「VUEVO Display」を設置し、実証実験を開始しました。
「VUEVO Display」は、約100ヵ国語の翻訳に対応し、駅係員とのコミュニケーションを円滑にすることを目指しています。 この実証実験は、2024年7月19日(金)から2025年3月31日(月)まで、東武スカイツリーラインの浅草駅ととうきょうスカイツリー駅、東武日光線の東武日光駅、東武東上線の川越駅の4駅で行われます。
「VUEVO Display」は、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社が独自開発したワイヤレスマイクと専用アプリケーションを用いたサービス「VUEVO」で培った技術と多言語翻訳機能・透明ディスプレイを組み合わせたものです。 会話の字幕をリアルタイムで透明ディスプレイの両面に表示することで、対面でのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
実証実験の内容
今回の実証実験では、駅改札にお越しになった外国語対応が必要なお客様のご案内に際して、「VUEVO Display」を用いて円滑なコミュニケーションを図ることを検証します。具体的には、以下の項目を検証します。
訪日外国人観光客向け多言語対応やダイバーシティ対応に必要となるオペレーションの検証
リアルタイムに字幕を表示するサービスの市場性、将来性、収益性に関する検証
「VUEVO Display」の利用方法
1. カウンターに置かれた言語選択案内からお客様が希望言語を指差し、駅係員が機器の言語設定を操作します。
2. 専用マイクに向かって、お客様が選択した言語で話しかけた内容が、透明ディスプレイに表示され、日本語に翻訳されます。
3. 駅係員が日本語で回答した内容も同様に、お客様の選択した言語でリアルタイムに翻訳されて透明ディスプレイに表示されます。
実証実験の目的
東武鉄道は、本実証実験を通して、訪日外国人観光客への対応を強化し、より快適な駅空間を提供することを目指しています。また、駅窓口におけるコミュニケーションの円滑化を図ることで、お客様満足度の向上に貢献したいと考えています。
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、筑波大学発のテクノロジー企業で、計算機科学(コンピュータサイエンス)と音や光などを自在に操る独自の波動制御技術を融合し、「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。同社は、現在、波動制御技術を「パーソナルケア&ダイバーシティ」領域と「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。
今回の実証実験は、東武鉄道が2021年より実施しているオープンイノベーションを活用した事業共創プログラム「TOBU Open Innovation Program」の一環として行われます。 東武鉄道グループは、今後も様々な企業との連携を通じて、観光サービスの付加価値向上を目指していきます。