蓮美幼児学園、保育士初任給を再び引き上げ
保育園大手の蓮美幼児学園が、2017年度新卒者を対象に初任給を再び引き上げることを発表しました。この改定では、初任給が昨年度から最大5,000円増額され、保育士の待遇改善に一層力を入れる姿勢が伺えます。また、蓮美幼児学園は、昨年度の保育業界の初任給最大増額を受け、今年も業界トップクラスの水準を維持しています。
初任給の具体的な数値
今回の改定により、4大卒の東京地区の初任給は19万9,000円から22万0,500円へ、関西地区では17万9,000円から20万0,500円へと昇給します。短大卒や専門卒も同様に、東京圏では19万5,000円から21万6,000円、関西では17万5,000円から19万6,000円に引き上げられます。このように、蓮美幼児学園は新卒だけでなく、既存の職員に対しても平均10,330円の基本給のベースアップを実施し、全体の給与体系を改善しています。
賃上げの背景と方針
進化した賃金体系の中でも注目すべきは、「一時金」として扱われる処遇改善費を基本給の安定的な向上に生かすという方針です。この取り組みにより、職員の収入が一時的なものでなく、持続可能な形での向上を図れるよう配慮されています。また、保育士だけでなく、事務職員に対する正職員化や社宅の提供、年間休日の増加、役職手当の賃上げを進めることで、全体的な職場環境を向上させる努力も行っています。
待遇改善への影響
さらに、蓮美幼児学園は有給取得率の向上を目指し、現在は70%を超え、職員が安心して勤務できる環境づくりにも努めています。こうした取り組みが、蓮美幼児学園に在籍する職員の働きやすさややりがいを生み出し、さらなる人材確保にもつながるでしょう。
まとめ
保育士という職業は重要性が増している一方で、これまでは待遇面で課題が多くありました。蓮美幼児学園がリーダーシップを取り、保育業界の全体的な待遇改善を促進する姿勢は、業界全体に良い影響を与えることが期待されます。同法人が掲げるビジョンが、今後どのように実現されていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
詳細は
蓮美幼児学園の公式ウェブサイトをご覧ください。