結婚前の画像・メッセージ編集、既婚者の半数近くがAIや編集ツール利用! 婚活におけるAI活用は許容範囲?
結婚相手紹介サービス「オーネット」が、全国の25歳~34歳の既婚男女526人を対象に、AIや編集ツールによる画像やメッセージ作成の利用経験について調査を実施した。その結果、実に49.8%が結婚前にAIや編集ツールを利用した経験があると回答した。
調査では、画像編集、メッセージ編集の両方に高い利用率が見られ、特にSNSやマッチングアプリでの利用が顕著だった。また、利用経験者に対するアンケートでは、大多数がAIや編集ツールの利用について、節度を持った範囲内であれば問題ないと考えていることが明らかになった。
結婚前の画像編集、SNSやマッチングアプリでの利用が主流
調査によると、AIや編集ツールを使用した画像編集経験者は、全体の85.1%が実際に編集した画像をSNSやマッチングアプリなどにアップロードしていた。
具体的な利用シーンとしては、SNSへの投稿、マッチングアプリへのプロフィール画像、婚活サイトへの写真などが挙げられる。これらの結果から、結婚前の画像編集は、婚活における自己アピールの一環として、広く利用されていることがわかる。
メッセージ編集でもAI活用が浸透、男性の方が積極的な傾向
メッセージ編集においては、全体の80.9%がAIや編集ツールで作成したメッセージを実際に利用した経験があると回答した。特に、SNSやマッチングアプリでのメッセージ送信で利用したという回答が多く、男性の方が女性よりも積極的に利用している傾向が見られた。
この結果は、男性の方がSNSなどでの一方的な情報発信に抵抗が少ないことや、手間をかけずにメッセージを作成したいという心理が影響している可能性が考えられる。
AIや編集ツールの利用に対する許容的な意見が多数
AIや編集ツールを使用した画像やメッセージの編集について、利用経験者は61.9%が「全く問題なし」または「節度ある利用であれば問題なし」と回答した。
一方、利用経験がない人は39.8%しか「全く問題なし」または「節度ある利用であれば問題なし」と回答しておらず、利用経験の有無によって意見に大きな差が見られた。
この結果から、AIや編集ツールの利用に対する許容度は、実際に利用した経験がある人の方が高い傾向にあると言える。
婚活におけるAI活用の是非、今後の議論が必要
今回の調査結果から、結婚前の画像やメッセージの編集においてAIや編集ツールが広く利用されている現状が明らかになった。
一方で、AIや編集ツールによる画像やメッセージの編集が、婚活における誠実なコミュニケーションにどのような影響を与えるのかについては、今後さらなる議論が必要となるだろう。
オーネットは、今後も婚活におけるAIや編集ツールの利用に関する実態調査や分析を進め、会員への情報提供やサポート体制の強化に努めていくとしている。
AIが婚活を加速させる? 結婚前の画像・メッセージ編集の現状と課題
今回の調査結果からは、結婚前の画像・メッセージ編集においてAIや編集ツールが広く普及し、利用者もその活用に寛容的な考えを持っていることが見て取れた。
特にSNSやマッチングアプリといった、婚活の場においては、AIを活用した画像編集やメッセージ作成が、効率的かつ効果的に自己アピールを行うための手段として捉えられているようだ。
しかし、一方で懸念点も存在する。
AIや編集ツールを用いて、理想的な自分を演出することで、相手に誤った印象を与えてしまう可能性がある。また、AIによる画像編集技術の発達によって、現実との乖離が大きくなり、相手との信頼関係構築を阻害する可能性も考えられる。
さらに、AIや編集ツールの利用が、婚活におけるコミュニケーションの質を低下させる可能性も懸念される。
AIに頼ったメッセージ作成は、相手への配慮や共感の欠如につながり、本質的なコミュニケーションを阻害してしまう可能性がある。
AIや編集ツールはあくまでもツールであり、婚活においては、相手への誠実なコミュニケーションを大切にし、自身の魅力を正直に伝えることが重要である。
今回の調査は、婚活におけるAI活用の現状を浮き彫りにした。
今後は、AI活用のメリットとデメリットを理解した上で、倫理的な側面も踏まえた議論を進める必要があるだろう。
オーネットは、会員が安心して婚活に取り組めるよう、AIや編集ツールの適切な利用に関する情報提供やサポート体制の強化に積極的に取り組んでいくべきである。