アイウエアブランド・JINSが新たに導入した3Dフィードバック制度とは？

JINSが新たに導入した3Dフィードバック制度

アイウエアブランド「JINS」は、自社の成長と社員のモチベーションを向上させるために、新たな人事制度である「3Dフィードバック制度」を導入しました。この制度の目的は、全社員が自身の成長を意識し続けられる職場環境を整えることにあります。

3Dフィードバック制度の概要

3Dフィードバック制度は、上司、同僚、部下から多角的にフィードバックを受けることで個々の成長を促す仕組みです。具体的には、社員一人ひとりが周囲の人たちから感じている良いところや改善が望まれる点をアンケート形式で聞き取り、それをもとに自己認識のギャップを把握します。これにより、自らの強みや弱点を理解し、より良いチームワークを築くことを目指しています。

この制度の特徴的な点は、社員の給与評価には影響しないため、気軽にフィードバックを受けることができるという点です。つまり、社員はフィードバックの結果を恐れることなく、自身の成長につなげることができます。

導入の背景

JINSは、長年にわたり高品質でリーズナブルなアイウエアを提供し、持続的な成長を遂げてきました。最近では、「機能性アイウエアシリーズ」を発表し、新たな市場を開拓する努力を続けています。これに伴い、人材の成長と育成を重視した会社文化の形成が求められました。

JINSはこれまでExcelによる評価制度を運用していましたが、手間がかかるため、業績評価の効率化を狙い、シルクロードテクノロジー社の「WingSpan」を導入しました。このプラットフォームは、フィードバック制度を支えるだけではなく、業績評価制度も統一的に運用できるという利点があります。

WingSpan導入の理由

WingSpanの導入理由はいくつかあります。まず、ユーザーインターフェースが直感的であり、ITに不慣れな社員でも使いやすいということです。また、スマートフォンやタブレットPCにも対応しているため、店舗での利用も容易です。

さらに、国際的な展開も視野に入れており、多言語対応が可能なことも重要なポイントです。現在、国内に122の直営店舗を展開するJINSにとって、運用の簡易性と将来の拡張性は大変魅力的です。

導入のプロセス

WingSpanの導入に向けて、シルクロード社とセレブレイン社による綿密な打ち合わせが行われました。プロジェクトは2011年8月にスタートし、短期間で本番稼働を実現しました。この迅速な取り組みにより、JINSはすぐに新制度を運用することが可能となりました。

今後もJINSは、セレブレイン社のコンサルティングを通じて、目標管理制度や業績評価制度の機能をさらに強化し、社員の自律的成長を支援する文化を醸成することを目指します。