ARIが支援した都築電気のUI/UXデザイン標準化
日本のICT業界で長年の間、企業の成長や社会課題の解決を支援してきた都築電気株式会社。その都築電気がARアドバンストテクノロジ株式会社(ARI)と連携し、UI/UXデザインの標準化を進めました。この取り組みは、従来の属人化したデザインプロセスを改善するために始まりました。
課題の明確化と標準化の必要性
都築電気は、1932年に設立以来、さまざまな業界に向けてサービスを提供してきましたが、近年ではユーザ体験(UX)の重要性が高まり、UIデザインの属人化が問題視されていました。各プロジェクトごとに異なるデザインアプローチが取られていたため、再現性のあるプロセスを確立する必要性が高まりました。
この背景から、都築電気は社内にUI/UX標準化チームを設立し、ARIと共に標準化の活動をスタートさせました。ARIは、デザイン思考やユーザヒアリング手法などのトレーニングを専門家として支援し、都築電気のチームは急速にその技術を向上させました。
ドキュメント化と再利用可能性の確保
標準化の過程において、都築電気とARIは共同で、UI設計指針やUIコンポーネント、チェックリストといった多くのドキュメントを作成しました。これらは、社内開発基準である「Tsuzuki Style」という資料に組み込まれ、都築電気のプロジェクトでの再利用が可能となっています。
不動産賃貸管理システムでの実績
この標準化の成果は、都築電気が手掛ける不動産賃貸管理システムのWebアプリケーション化プロジェクトにも応用されています。ARIはこのプロジェクトにも上流工程から参画し、既存のUIに対する分析を行い、情報設計から具体的なデザインルールの適用まで一貫して支援しています。その結果、操作性や視認性が大幅に向上しました。
意識改革と社員教育
標準化の取り組みにより、UI/UXに対する理解が社内全体で高まる機会が生まれました。その一環として「デザイン基礎講座」が新たに開設され、営業職を含む100人以上の社員が受講しています。この講座は新入社員の教育プログラムにも組み込まれるなど、全社的なデザイン意識の向上に寄与しています。
企業の声
都築電気のテクノロジーイノベーションセンター センター長、蓮見敏昭氏は、「ARIとの協力により、全体の技術水準が向上し、今後さらに価値の高いサービスの提供を目指しています」と語っています。また、「ARIの幅広いサービスに期待しており、AIやクラウド技術でも一緒に成果を上げていけると信じています。」と述べています。
結論
都築電気とARIの連携によるUI/UXデザインの標準化は、単なるデザイン手法の改善にとどまらず、社内文化や意識改革を促進する重要なステップとなっています。デジタルトランスフォーメーションを促進する中で、今後も両社のパートナーシップが新たな高みを目指すことが期待されます。
詳細な導入事例については、
こちらからご覧ください。