日本各地には、地域性を活かした多様な産業が存在し、長い歴史とともに育まれてきました。しかし、近年、その伝統的な工芸品や地域特産品は、市場の縮小という厳しい現実に直面しています。
この背景には、消費者の生活様式の変化や情報伝達の不足があると考えられます。
エコノミーが業効率を重視するあまり、ものづくりの本来の意味や背景が伝わらなくなってしまったのです。具体的には、地域資源にため込まれた文化的・歴史的な文脈が消失し、消費者はその価値を知る機会を失っているのです。
こうした問題に立ち向かう形で、一般社団法人地域資源サプライチェーンイノベーション研究機構が設立されました。当法人は、地域資源を次世代に伝えるための新たな流通の仕組みを模索しています。
特に注目すべきなのは、デジタル技術の活用です。従来の流通形態に対し、デジタル化による革新がもたらされており、これにより作り手や消費者が直接繋がることを可能にしています。様々な立場の人々が、自身の視点やアイディアをもって情報を発信できる場を提供し、新しいサプライチェーンを共に構築しようという試みです。
私たちは、地域資源の多様な文脈を流通させるための主導的な役割を果たし、知識や物語が消費者に届く新たな架け橋となることを目指しています。
そのために、関係者が共に協力し、実際に情報を発信する場を作り出し、さらにはそのプロセスに共同することで、地域資源の価値を再発見する機会を生み出すことが重要です。
この取り組みが有機的に広がりを見せれば、地域の特性を理解し、尊重する社会を築くことができると信じています。
私たちのビジョンは、地域資源に秘められた物語や想いが、作り手の手から消費者のもとへ確実に届く仕組みを成立させ、その結果、地域産業が継続的に発展を遂げていけることです。
法人名の通り、私たちは地域資源の「サプライチェーン」を革新し、伝統の“ものづくり”を次世代に伝える使命を果たすため、活動を続けてまいります。
私たちは現在、金沢市里見町に拠点を構え、地域の様々な事例を基に成功事例を見出すプロジェクトを進めています。
目指しているのは、地域資源の持つ知識や文化をさらに深め、それを伝える未来を築くことです。
詳細な情報については、私たちの公式ウェブサイト
こちらからご覧いただけます。