ティエラコムの教育改革
2020-02-13 10:01:44
AI技術を活用し新たな学びの場を提供!ティエラコムの教育改革
AI技術を活用した新たな学びの場
教育の世界において、AI(人工知能)の導入が進んでいますが、その一環として注目を集めているのが株式会社ティエラコムです。同社は、全教室に「AI先生」を導入し、効率的な学習環境の構築を目指しています。この取り組みは、特に2020年から急速に進んでおり、全77教室でのAI化が実現しました。
AI教育の進化
ティエラコムは、2017年の冬期講習から「atama+」というAI教材の体験受講を始め、受講生の成績向上や満足度を得るなど良好な成果をあげました。これを受けて、2019年には個別授業にもAIを取り入れ、さらに2020年には全教室にこのAI技術を導入しました。これによって、特に中学生や高校生の利用者数は前年比で約4倍に増加する見込みです。
このAI技術の導入によって、学習記録データを蓄積し、それを活用した独自の指導方法の確立を目指しています。これにより、学習効果の質を向上させるだけでなく、生徒一人一人に適した教育を提供しようとしています。
基礎学力習得を目指す「新国語」
ティエラコムは基礎学力の習得を効率的に進めるために、「新国語」という新しい授業の形も導入しました。この授業はアクティブ・ラーニング方式で進行し、グループワークやプレゼンテーションを通じて、最後には小論文を作成・提出し、添削を受けるという流れが特徴です。
このプロセスを毎月繰り返すことで、思考力や判断力、表現力を養うことを目的としています。「新国語」を成立させるためには、「テーマ」が重要で、ティエラコムでは2020年3月からSRJが提供する「よのなか科」を教材として採用しました。この科目は、実社会と学びを結びつけることを意図しており、様々なテーマが例示されています。
テーマ例
ハンバーガー店をつくろう
公平とは何か?
未来が見えにくい理由
少子化問題の解決策
* 商品の価格設定
このような多様なテーマを通じて、生徒は自ら考え表現する力を養うことができるのです。
授業の進行プロセス
授業は以下の4つのステップで進められます:
1. 情報理解(動画視聴と課題設定)
2. 思考(課題の整理)
3. 表現(課題の議論)
4. 表現(200文字程度の作文)
このプロセスによって、生徒は情報を整理し、自分の意見を明確にする力を育んでいきます。コンテンツは「経済編」「学校編」「仕事編」「社会編」「企業編」と多岐にわたり、それぞれ約10分の動画とワークシートが用意されているため、授業進行がスムーズに行えるのも大きな利点です。
AIと新国語による新たな教育の形
AI技術を駆使することで、測定可能な学力の強化とともに、主体性や多様性、協働性など測定が難しい力の育成にも注力しています。「AI」+「新国語」という新たな指導形態は、学習塾において初の試みであり、その効果が期待されています。これにより、今後の教育の未来がますます楽しみになってきました。
企業情報
ティエラコムは、1976年に設立され、約311名の職員で運営されています。神戸市に本社を構え、全国に86の拠点を持ち、23,000名の生徒が在籍しています。AI技術を活用した新しい教育の形を提供するティエラコムの取り組みは、今後も注目を集めることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ティエラコム
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-3神戸ハーバーランドセンタービル19F
- 電話番号
-
078-371-1565