マリオット・インターナショナル、初のサステナブルバーテンダーコンペを東京で開催
2024年9月19日、日本のバーテンダーたちが腕を競う「サステナブルバーテンダーコンペティション」の日本地区決勝戦がアロフト東京銀座で行われました。このコンペティションは、日本国内の22のマリオットホテルから31名の参加者がエントリーし、持続可能な食材を活用した創造的なカクテルを披露しました。審査には、ホスピタリティの専門家や著名なバーテンダーたちが選ばれ、厳正な審査の結果、優勝した2名はアジア太平洋地区決勝へと進出することになりました。
優勝作品はこれだ!
優勝に輝いたのは、ザ・リッツ・カールトン東京の星野瑞樹によるカクテル「Water Flow」と、アロフト東京銀座のダハル スニルが手掛けた「Farmers Matter」です。これらの作品は、全体のテーマであるサステナビリティを見事に表現しており、環境に配慮しつつも、風味豊かな味わいと魅力的なプレゼンテーションが評価されました。
「Water Flow」の創造性
星野が作り上げた「Water Flow」は、良質な水とその流れからインスパイアを受けたもので、京都の伏流水を利用した季の美 京都ドライジンや東京の名水で醸造された日本酒、さらに奥多摩のわさびを使用しています。これにより、東京奥多摩の美しい自然を感じることができるカクテルとなりました。星野は「水は私たちの日常生活に不可欠なものであり、持続可能な方法でそれを大切にすることが重要です」と語っています。
「Farmers Matter」の背景
一方、ダハル スニルが考案した「Farmers Matter」は、母国ネパールのスパイスを使ったカクテルです。彼は持続可能性に対するメッセージを盛り込み、ヒマラヤの蜂蜜や東京の塩、契約農家からのキュウリの端材を使用したシロップを使っています。「このカクテルを味わうことで、私の故郷と東京の融合を感じてほしいです」と彼はコメントしました。この作品は、スパイスの奥行きと甘さを絶妙にバランスさせた一品となっています。
競技の流れと審査基準
今回のコンペティションは、バーテンダーたちが持続可能な食材を用いてそれぞれの地域性を表現することが求められました。審査基準には、食材の持続可能性、レシピの独自性、売上実績などが含まれ、バーテンダーたちは独創的なカクテルでこれらの条件をクリアする必要がありました。
未来への一歩
マリオット・インターナショナルは、これまでに多くの持続可能な取り組みを推進してきましたが、今回のコンペティションはその中でも特に重要なイベントとなりました。「私たちの取り組みが、業界全体に持続可能な実践を広め、環境に優しいバーテンダーの姿勢を促進することができれば嬉しいです」と同社は述べています。
アジア太平洋地区決勝へ
優勝した星野とダハルは、2024年10月20日から22日までシンガポールで開催されるアジア太平洋地区決勝に日本代表として出場します。彼らの挑戦がどのように評価されるのか、多くの期待が寄せられています。
結論
サステナブルバーテンダーコンペティションは、単なるバーテンダーの競技を超えて、環境への配慮や地域の特性を重視した新たな価値観を業界に示す機会となりました。今後もマリオット・インターナショナルの取り組みから目が離せません。