株式会社ニーズウェル、SharePoint連携型AIチャット基盤を開発
2023年、株式会社ニーズウェルは、Microsoft 365環境内のSharePointに蓄積された情報を効率的かつ安全に活用するための「SharePoint閲覧権限連動型AIチャット基盤」の研究開発を始めることを発表しました。このプロジェクトは、単なる社内向けのAIチャットツールにとどまらず、ユーザーの閲覧権限に基づき、必要な情報のみを提供する仕組みを持っています。これにより、従来の手動での文書検索や閲覧に比べ、使いやすさとセキュリティの向上を目指します。
1. 背景
昨今では生成AI技術が急速に進化し、多くの企業が業務効率化を目指して注目しています。しかし、閲覧権限を超える情報が誤ってAIによって提供されるリスクや、秘密情報や内部情報の不適切な利用が懸念されています。特にSharePointには様々な機密性を持つ資料が混在しており、そのために権限管理は重要なテーマとなっています。このような懸念に応えるため、ニーズウェルは本研究開発に着手することとなりました。
2. 研究開発の概要
本プロジェクトでは以下の要素を組み合わせてAIチャット基盤を構築します:
1.
SharePoint連携型RAG(Retrieval Augmented Generation)
Microsoft 365の環境内でSharePointの文書をリアルタイムに検索し、生成AIがその情報を基に回答を行う構成です。当社の経験を最大限に活かし、高精度で実用的な回答の提供を目指します。
2.
リアルタイムな閲覧権限制御
ユーザーの認証情報とSharePointの権限情報を元に、該当ユーザーが閲覧可能な文書のみを対象とする制御を実装。これにより、閲覧権限を持たない情報の漏えいを防止します。
3.
企業向けのセキュア設計
利用状況を把握できるログ管理機能を備え、万が一問題が発生した際にも迅速な対応ができるシステムを整えます。
3. 特徴と差別化ポイント
本チャット基盤の主な特徴は以下の通りです:
- - SharePointの閲覧権限に連動したAI回答制御
- - Microsoft 365環境に最適化されたRAG構成
- - セキュリティを重視した企業向けの生成AI活用
「SharePoint連携」と「権限連動型アクセス制御」を組み合わせたこのシステムは、Microsoft 365利用企業向けとしては珍しいソリューションであり、業界での差別化を図っています。
4. 今後の展開
今後は、まず社内環境でこのシステムを試験的に導入し、業務効率化や運用上の有効性、安全性を検証します。その結果に基づき、次年度以降、Microsoft 365の利用企業向けにこのソリューションを展開していく計画です。ニーズウェルはこの取り組みを通じて、企業における生成AI活用における「安全な標準モデル」を確立し、持続可能なデジタルトランスフォーメーションの推進を目指しています。
5. 会社概要
株式会社ニーズウェルは1986年に設立され、東京都千代田区に本社を置いています。同社はソフトウェアの開発・運用・保守、ならびにソリューション製品の開発・販売を行っており、常に最前線の技術を取り入れながらビジネスを展開しています。