アフガニスタンの若者が日本で未来を切り拓く支援の取り組み
2021年8月15日、アフガニスタンのカブールがタリバンの支配下に入ってから早くも5年が経ちました。この間、多くのアフガニスタンの人々、特に女性は教育や就労の機会を奪われ、困難な生活を強いられています。そんな中でも、新しい未来を模索する若者たちがいます。彼らはいかにして日本での学びと仕事を通じて希望を見出しているのでしょうか。
難民支援の背景
アフガニスタンでは、タリバン政権の登場により多くの人々が生活の基盤を失い、特に女性は教育を受ける機会を奪われました。また、タリバンと異なる価値観を持つ人々や権利活動家も、脅迫や拘束の危険にさらされています。それに伴い、アフガニスタン国内外では将来に希望を見出せず、国を離れる選択をする若者が増えています。
公益財団法人パスウェイズ・ジャパンは、こうした現状を受けて、アフガニスタンの若者たちに日本での学びの機会を提供しています。2021年からこれまでに34名の若者が日本に受け入れられ、彼らは日本語学校を通じて日本語を学び、進学や就職を目指すプログラムに参加しています。
プログラムの概要
パスウェイズ・ジャパンが行っているプログラム「日本語学校パスウェイズ」は、アフガニスタンやその周辺国の難民背景の若者が、日本での教育を受けるためのものです。2021年度には1,793名が応募し、2022年度には2,570名が応募しています。人々は難しい状況の中でも、高校卒業資格を得ようと努力し、様々なオンライン教育の機会を利用しています。
来日した学生たちは日本語を学びながらアルバイトをし、日々の生活を支えています。昨年度は参加した学生たちの中から数名が大学や専門学校への進学を果たし、社会に貢献する道を選びました。また日本社会で活躍する若者も増えつつあり、これは大きな希望をもたらしています。
奨学金での支援
「渡邉利三国際奨学金」は、アフガニスタン出身の若者を支援するために設立されたプログラムです。これにより、奨学生が日本の大学で学び、専門知識を深める機会が与えられます。2026年度には25名の奨学生の中から6名がアフガニスタン出身で、彼らは医療や国際関係、情報科学など多様な分野を学んでいます。なお、女性の奨学生が増えている点は特に意義があります。
さらなる支援と未来への道
パスウェイズ・ジャパンでは、2022年から「しごとのための日本語講座」を開設し、受講生に対して日本語能力を向上させながら就職に向けた支援を行っています。受講者たちは新たなキャリアを築くためのスキルを磨いていると同時に、N2レベルの学習を望む声も寄せられています。
これらの取り組みに加え、パスウェイズ・ジャパンは難民受け入れコンソーシアムのメンバーとして様々な機関と連携し、アフガニスタンの若者たちの受け入れ体制の充実に向けた政策提言にも努めています。これにより、多くの若者が自らの力で生活の基盤を築き、社会で活躍できる環境を整備しようとしています。
まとめ
パスウェイズ・ジャパンは、苦しい状況にあるアフガニスタンの若者が、新たな未来を見つけ出せるよう、今後も様々な支援を継続していきます。教育や訓練を通じて彼らが自立し、社会に貢献する一員となるために、様々な機関との協力が不可欠です。日本社会としても、彼らを受け入れる体制をより一層充実させる必要があります。
参加者・支援者の皆様は、今後もパスウェイズ・ジャパンの活動にご注目いただき、アフガニスタンの若者の未来を共に支える担い手としてご協力をお願い申し上げます。