ビットキーとレオパレス21、オートロック物件での置き配サービスを開始
株式会社ビットキーと株式会社レオパレス21は、オートロックゲートを備えた物件での置き配サービスを導入しました。この新たな取り組みは、入居者が不在の場合でも荷物を自宅の玄関前に置いてもらえる仕組みを提供し、再配達の回数を減らすことを目的としています。
置き配の仕組みとは
ビットキーが開発したスマートロック「bitlock GATE」と、Amazonの置き配サービス「Amazon Key」が連携することで、特定の配達員がスマートフォンを使って一時的にオートロックを解錠します。これにより、配達員がお荷物を指定された場所に届けることが可能になります。Amazon KeyはAmazonから委託を受けた配送ドライバー専用ですが、「homehub inHome Service」の提携先配達員や、家事代行サービスのスタッフも利用できる点が特徴です。
期待される効果
この新しい取り組みがもたらす最も大きなメリットは、再配達の削減です。宅配ボックスが満杯の場合や、受取人が不在でも荷物を届けられるため、配送ドライバーの負担を軽減します。また、入居者にとっては、再配達を待つ手間や時間的拘束がなくなるため、より自由なライフスタイルが実現します。
取り組みの背景
「物流2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの不足や、2030年までに35%の輸送力が不足するとの予測を背景に、再配達率の高止まりが社会的な問題となっています。オートロックマンションでは特に配達時の課題が多く、入居者が置き配を希望しても、配達員がエントランスを解錠できず持ち帰ることが多いという現状がありました。
そのため、ビットキーはこれまで、オートロックマンションでの置き配普及を目指し、複数の実証実験を重ねてきました。このたびレオパレス21の物件に採用されることで、再配達強化と入居者の利便性向上が図られることとなりました。
具体的なサービス内容
「Amazon Key」は、アマゾンが手がける置き配サービスです。委託された配送ドライバーが、特別に認証を受けたアプリを使用してマンションのオートロックを解除し、商品を玄関前に配達します。「homehub inHome Service」は、ビットキーのスマートロックを活用したサービスで、居住者の承認を得て一時的なデジタルキーを使い、提携事業者のスタッフがマンションの鍵を開け、荷物の置き配や家事代行サービスを行います。
この新たな取り組みは、今後の住宅業界における革新 対応を強化し、生活の利便性を向上させることが期待されています。エンドユーザーにとってより快適な住環境の実現に向け、このサービスがどのように広がっていくのか、今後の展開に注目です。