高校生の意識と学びの変化を探る調査結果、2025年の注目ニュースとデジタル教育の進化

高校生の意識変化を探る調査

株式会社ベネッセコーポレーションが提供する「進研ゼミ高校講座」は、全国の高校生を対象に2025年の意識や学びに関する調査を行いました。この調査により、高校生たちの生活や価値観、学習スタイルにおける大きな変化が浮き彫りとなりました。

流行のキーワードと興味対象

2025年に高校生の間で最も使われた言葉は「〇〇界隈」で、SNSを通じたコミュニティの形成を反映しています。また、トレンドとして「ビジュイイじゃん」や「エッホエッホ」といった新たなリアクション語も登場。こうした言語表現からは、軽快なコミュニケーションが好まれている様子が見受けられます。

加えて、流行したアイテムには、SNSでの“等身大の発信”が特徴の「BeReal.」がランクイン。また、小さな楽しみを求める高校生たちの中で「LABUBU」や「カプセルトイ」が人気を得ており、日常の中に自分らしさを求める傾向が見える結果となりました。特に、スポーツ界の大谷翔平選手が注目される一方、政治に対する関心も顕著です。

政治と推し活

特に注目すべきは、高校生の間で「初の女性総理大臣誕生」が最大の関心事として挙げられたことです。多くの学生が社会的な変化に敏感であり、政治的出来事が若者に影響を与えていることが確認できました。また、79.1％の高校生が「推しがいる」と回答し、Mrs. GREEN APPLEをはじめとする音楽グループへの支持が顕著です。

高校生の悩みとAIの活用

2025年の最大の悩みは「進路・受験」で、多くの高校生が将来に対して不安を抱いていることがわかりました。そのため、相談相手の中に「生成AI」が入ってくるという新たな傾向が確認され、AIが進路や学習に関する相談の場面でも重要な役割を果たしていることがうかがえます。

学び方のデジタル化

調査では、デジタルやAIの活用が進化しており、勉強の際にわからない問題が出たときに「インターネットで調べる」ことが多く、次いで「生成AIに質問する」が続く結果に。このように、若者の学びがデジタル化し、効率的かつパーソナライズされていることが確認されました。約9割の高校生がAIを学習に取り入れており、AIはまさに理解のサポートや学習計画の作成において“まなびの伴走役”としての役割を果たしています。

未来への期待

2062年には、AIがさらに身近になると考えられ、経済や政治への関心も高まると予想されています。また、価値観の多様化や新たな交流方法への期待も示されています。高校生たちの未来の参考にされる観点を調査を通じて見出しました。

まとめ

今回の調査は、高校生がどういった価値観や学び方を持ち、社会的な変化にどれだけ敏感であるかを示す貴重な資料となりました。特に、デジタルやAIを活用した学びが広がっており、今後も更なる進化を持った教育が求められています。このような背景を持つ「進研ゼミ高校講座」が、学生一人ひとりに合った学習を提供し続けることで、未来の担い手である高校生たちの成長を後押ししていくことが重要です。