小鹿野町が新たに導入した無線LANシステム
埼玉県小鹿野町は、役場の新庁舎の完成に伴い、業務用無線機器メーカーであるフルノシステムズのネットワークソリューションを採用しました。この新しい無線LANシステムには、同社の「ACERA(アセラ)」シリーズが使用されており、これにより町民が気軽に利用できる公衆無線LAN環境が整備されています。さらには、災害が発生した場合の防災Wi-Fiとしての機能も実装されています。
ACERAシステムの導入背景
2023年3月、新しく完成した小鹿野町役場は、業務効率を向上させるためにネットワークの整備に取り組みました。新庁舎では、職員の業務だけでなく、町民向けのWi-Fiスポットも整備され、公衆無線LANサービスを提供しています。これにより、役場を訪れる町民は、常にインターネット接続を利用できる環境が整えられました。
新しいネットワークの構築には、12台のアクセスポイントと2台のマネージド・スイッチPoEスイッチングハブが使用されており、フルノシステムズが提供するクラウド型無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)クラウド」も導入されています。これらの技術により、ネットワークの運用管理が効率化されています。
公衆無線LANの使い方と災害時の切替機能
小鹿野町の公衆無線LANは、町民が安心して利用できるための重要なインフラの一つです。特に、万が一の災害時には、災害用統一SSID「00000JAPAN」への迅速な切替が可能です。この機能は、災害発生時に誰もがパスワードなしでネットワークにつながることを目的としています。
簡単に切り替えられる仕組みとして、「Wi-Fiモードセレクター」が導入されています。これにより、複雑な操作なしで通常のWi-Fiから防災Wi-Fiにスムーズに変更できるようになっています。これは、特に大雨や地震などの突発的な災害時に非常に重宝されるでしょう。
フルノシステムズの役割と地域貢献
フルノシステムズは、業務用無線LAN市場でのリーダーとして、自治体のさまざまなニーズに対応しています。公衆無線LANの整備においては、通信品質やユーザーの利便性に配慮したソリューションが求められており、同社はこれに応える形で高品質な製品を提供しています。
また、災害対応機能はもちろん、避難所となる公民館などでの使用も考慮されています。これにより、小鹿野町のような地域が災害時においても安心できる環境を提供できるありがたさは計り知れません。フルノシステムズは、引き続き自治体の取り組みに貢献し、無線LANシステムの普及を進めていく所存です。
小鹿野町の魅力
小鹿野町は、人口約1万人の美しい地域で、秩父地方の中心に位置しています。自然豊かな環境に恵まれ、特産品や伝統文化も息づいています。町の西には、日本百名山に選ばれた両神山があります。このような恵まれた環境の中で、新しい技術が導入され、町民の生活がより豊かになることが期待されています。