ボウイの遺作『LAZARUS』
2025-05-16 18:45:52

デヴィッド・ボウイの遺作『LAZARUS』日本初演を盛り上げる特別イヴェント

デヴィッド・ボウイの遺作『LAZARUS』日本初演を盛り上げる特別イヴェント



日本での初演を目前に控え、伝説のロックスター、デヴィッド・ボウイのミュージカル『LAZARUS(ラザルス)』のための特別な楽曲鑑賞会が行われました。このイベントは、5月14日に東京・ミッドタウン八重洲にある「STUDIO」で開催され、ボウイと深い関わりを持つ音楽評論家・立川直樹氏がメインスピーカーとして招かれました。

ボウイと『LAZARUS』の背景



デヴィッド・ボウイは1970年代以降、多くのアーティストやカルチャーに多大な影響を与えた革新者。彼の最後のアルバムである『★(ブラックスター)』と同時期に制作された『LAZARUS』は、ボウイ自身の死を暗示する内容が色濃く反映されています。このミュージカルは1976年の映画『地球に落ちて来た男』を基に、ボウイと現代演劇のエンダ・ウォルシュによって共同で創作されました。

物語は、酒に溺れた宇宙人トーマス・ニュートンが地球での生を探し求める過程を描いています。演出を手掛けるのは、多くのウォルシュ作品の翻訳上演を行ってきた実績を持つ白井晃。主演にはボウイに憧れるロックスターを目指す松岡充が、神秘的な少女役で豊原江理佳が登場。このミュージカルにはボウイの代表曲が数多く含まれ、合計17曲が使用される予定です。

特別な楽曲鑑賞会の開催



楽曲鑑賞会では、立川氏がボウイの楽曲に込められた背景やその影響について詳細に解説しました。イベントに集まった約50名の参加者は、高品質なオーディオシステムから流れるボウイの楽曲を楽しみました。

イベントは、ボウイの楽曲の中でも特に重要だとされる「Lazarus」から始まりました。立川氏は「この曲が生まれた時期の背景」を説明。ボウイが生の終わりを悟り、その思いを込めて制作された楽曲であることが強調されました。また、『スペイス・オディティ』や『ジギー・スターダスト』などの代表曲も取り上げられ、その制作過程や当時の文化的背景についても多くの逸話が語られました。

ミュージカルに込められたボウイのメッセージ



ボウイの音楽には、時代を巻き込む独特の視点がありました。立川氏はその深いメッセージ性について「彼の音楽は時間やジャンルを超え、全てを包み込む美を持っています」と述べ、その結果として生まれた『LAZARUS』を日本で上演できることの意義について語りました。観客たちもボウイの素晴らしい音楽に触れ、このミュージカルに対する期待感が一層高まったことでしょう。

開催された楽曲鑑賞会は、ボウイの音楽を通じて彼の創造力や影響力を再発見する素晴らしい機会となりました。また、技術的にはオーディオメーカーTechnicsが協力し、システムには1,000万円ほどの高級オーディオ機器が使用され、観客は音楽の細部まで楽しむことができました。イベントの最後には、ボウイの遺したメッセージを受け継ぎ、今後の『LAZARUS』上演に向けた期待が寄せられました。

日本初演の詳細



公演は2025年5月31日から6月14日まで、KAAT神奈川芸術劇場で行われる予定で、すでにチケットも好評販売中です。観客は、ボウイが描いた壮大な物語と、その音楽を生で体感できる貴重な機会を楽しみにしています。ぜひこの機会に、デヴィッド・ボウイの音楽の真髄を味わってみてはいかがでしょうか。

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