新たなESG投資支援
2023-10-10 11:00:02

デジタルプラットフォームでESG投資促進!新サービスが始動

ESG投資をサポートする新たなデジタルプラットフォーム



2023年10月16日、一般社団法人サステナブルファイナンスプラットフォーム運営協会は、ESG投資を促進するデジタルプラットフォーム「Sustainable Finance Platform / Engagement Support Service(SFP-ESS)」の提供を開始しました。このサービスは上場企業と運用機関の相互理解を深めるために設計されたプラットフォームです。

SFP-ESSとはなにか



SFP-ESSは、ESG(環境・社会・ガバナンス)情報の開示を通じて、上場企業が求める情報と運用機関が期待している情報の相互理解を助けます。運用機関は、国際基準に基づいた情報開示のニーズを提示し、上場企業はそれを基に自社の情報開示方針を策定することが可能となります。また、2024年にはIFRS S1およびS2に対応する計画もあり、これが日本で初めてIFRS財団からの利用ライセンスに合意されたことも注目されています。

背景と課題



最近の調査によると、ESG関連業務に従事する企業の55%が、自社のESGに対する取り組みが不足していると感じていることが明らかになっています。特に、中型株企業からは「どのような情報を開示すべきか分からない」という声が多く上がっています。これは、運用機関とのコミュニケーション機会が限られているためとされています。

SFP-ESSの導入効果



運用機関のメリット


1. 開示ニーズの広範な共有: SFP-ESSを活用することで、多くの上場企業に対して一括で情報開示ニーズを伝えることが可能になります。
2. 効率的なデータ収集: 各企業が直接登録するデータにより、情報開示が容易になり、データの正確性も向上します。

上場企業のメリット


1. ニーズに即した開示: 運用機関のニーズに基づいて、ESG開示項目を決定できるため、より的確な情報を提供できます。
2. 社内合意の容易化: 運用機関の具体的なニーズを基に社内関係部署との合意が得やすくなります。
3. 新規株主の開拓: 開示ニーズの集約により、新たな株主の候補を見つける手助けになります。

サービス概要



サービス利用料金は、上場企業が60万円、運用機関が40万円(いずれも消費税等別)となっており、ベータ版として提供されます。今後、正式版への移行に向けて、利用者からのフィードバックを基にサービス改善が進められます。

地域と企業の取り組み



日本生命保険やりそなアセットマネジメントなど、機関投資家からも高い評価を受けており、持続可能な社会の実現は共通の目標とされています。これにより、企業のディスクロージャーや資本市場全体にとっても益となるとの期待が寄せられています。

今後の展開



SFP-ESSでは、ユーザーからの要望を積極的に取り入れ、機能の強化やユーザビリティの検証を行い、正式なサービス提供に向けた準備を進めています。これによって、ESG領域でのさらなる情報開示の促進が期待されています。

まとめ



SFP-ESSの登場によって、企業と運用機関のコミュニケーションが促進され、ESG情報の開示が一層円滑に行えるようになります。この新たなプラットフォームにより、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩が踏み出されたと言えるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人サステナブルファイナンスプラットフォーム運営協会
住所
東京都千代田区丸の内1-6-1丸の内センタービル
電話番号

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