西陣織QRコードアートフレームの誕生
1738年に創業し、伝統的な西陣織を手掛けてきた木村卯兵衛が新たな試みとして「西陣織QRコードアートフレーム」の開発を発表しました。このプロジェクトは、現在の厳しい市場環境に対応するために、革新と伝統を融合させたものです。
クラウドファンディング開始
「西陣織QRコードアートフレーム」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて2025年10月30日から11月29日まで資金を募ります。このアートフレームは、QRコードを西陣織の技術を用いて織り上げたもので、ただのインテリアアイテムではなく、ウェブサイトやSNSへの誘導が行えるというユニークな特徴を持っています。詳しくは
こちらから確認できます。
伝統の技法と制作の背景
木村卯兵衛の創業背景には、徳川八代将軍吉宗の時代が関わっています。その長い歴史の中で、着物や帯の制作に従事してきました。しかし、近年は需要が減少しており、業界全体が経営難に直面しています。このような状況を打破すべく、同社はこれまでの経験と技術を活かし、QRコードという現代的な要素を取り入れたアートフレームの制作に踏み切りました。
デザインと価格
このアートフレームは、完全オーダー生産で、ダークブルーとライトブルーの2色が展開予定です。デザインには、ロゴを中央に配置し、西陣織の特色を最大限に生かした仕上がりとなっています。早期支援者には特別価格の40,000円(通常販売価格50,000円の20%オフ)で提供されます。
高度な技術が生かされた制作過程
西陣織の制作においては、画像や印刷ではなく、たて糸とよこ糸のみで柄を表現するため、制作過程は非常に難易度が高いものとなります。特にQRコードの曲線部分を表現することは、大きな挑戦であり、多くの工夫が必要でした。その結果、QRコードにグラデーションを入れることも成功させ、絹の光沢感と上品さが引き立つ作品に仕上がっています。使用されている絹糸は、優れた品質を持つ高級着物と同様の素材です。
会社の理念と今後の展望
木村卯兵衛株式会社は「永代不易」という家訓を掲げています。この理念は、西陣織の本質を維持しつつ、時代の変化に対応することを意味します。このプロジェクトは、その精神を基にしています。クラウドファンディングを通して、新たに生まれ変わった西陣織が、多くの人に愛されるアイテムとなることを願っています。
会社概要
- - 社名:木村卯兵衛株式会社
- - 本社所在地:京都市上京区大宮通元誓願寺下る北之御門町570
- - 代表取締役:木村卯兵衛
- - 事業内容:西陣織製品の企画・製造・販売
- - 設立:1738年
- - 公式サイト
このように、木村卯兵衛が届ける西陣織QRコードアートフレームは、伝統工芸と最先端の技術が融合した、新しい形のアート作品です。皆さんのご支援が、このプロジェクトの成功につながります。